薬師丸ひろ子:“親孝行映画”出演に「本当に幸せ」 父親とのエピソード披露

映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(山崎貴監督)の3Dプレミア試写会に登場した薬師丸ひろ子さん
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映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(山崎貴監督)の3Dプレミア試写会に登場した薬師丸ひろ子さん

 女優の薬師丸ひろ子さんが17日、東京都内で行われた映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(山崎貴監督)の3Dプレミア試写会に登場。シリーズ1作目の公開時に父親と映画館へ足を運んだという薬師丸さんは、「父は、オープニングの飛行機が飛んでいくシーンから泣きはじめまして。泣くのがだいぶ早いなという気がしました」と笑いを誘いながらも、「私が買ってあげたコートのすそでずっと涙をふいていました」と“親孝行”エピソードを披露。薬師丸さんは、「この映画は“親孝行映画”というか、両親含め、まわりのお父様、お母様がこんなに楽しみにしている映画は他にないんじゃないかなと思います。三丁目のなかに自分の演じる役があって本当に幸せ」と笑顔で語った。

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 撮影は、東日本大震災をまたいで行われたといい、父親が被災地の宮城県石巻市出身という薬師丸さんは、「震災はニュースで見る出来事ではなくて、家族に起こったこと。今回の撮影は特別なものがあった」と力を込め、「自分のことだけを思って生きていくことはつらいし、なかなか自分のことだけを考えて生きていけない。でも、誰かのためになったら、誰かの役に立てたらという思いが生きていくことの喜びや糧になるんじゃないかと最近つくづく思う」としみじみ語った。

 試写会には吉岡秀隆さん、三浦友和さん、須賀健太さん、山崎監督らも登場。吉岡さんは「64年は日本が一番元気な年だったんだろうなと思う。それが2012年の復興元年にこういう映画ができあがったというのもなにか運命なのかという気がします」と語った。

 映画は、前作から5年後の東京五輪開催の1964年が舞台。開催国となった日本は、高度経済成長のまっただ中にあった。しかし「夕日町三丁目」には、以前と変わらぬ風景が広がっている。もうすぐ家族が1人増える予定の「茶川家」、事業も快調で“日本一の会社にする”夢にまっしぐらの「鈴木オート」など、住民たちは、それぞれににぎやかな日常を過ごしている……という設定。吉岡さん、堤真一さん、小雪さん、堀北真希さん、もたいまさこさん、三浦さん、薬師丸さんなどおなじみの“三丁目の人々”が出演する。映画は21日公開。(毎日新聞デジタル)

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