7年に及ぶ宇宙の旅を終え、10年6月に地球に帰還して感動を呼んだ小惑星探査機「はやぶさ」をテーマにした松竹配給の3D映画「おかえり、はやぶさ」の完成披露試写会が23日、東京都内で行われ、主演の大橋健人を演じる藤原竜也さんらが舞台あいさつに登場。藤原さんは世界初の宇宙旅行が実現するという話にちなんで「もし宇宙旅行に行ったら?」と聞かれると、「UFO探すかな。一人で楽しむんじゃないかな」と盛り上がったが、4分間で約1500万円と聞くと「……家にいますかね、やっぱり。現実的に行かないよね?」と共演者に同意を求めていた。
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宇宙旅行について理学博士・野村奈緒子を演じる杏さんは「地球を(遠近法で)手のひらに乗せて写真を撮ります。あと、宇宙空間でお水をこぼすと球体になると聞いたんで、それをストローで飲みたい」と話し、宇宙にあこがれる小学生・岩松風也を演じた兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」の弟・前田旺志郎君は「家を作って、カップラーメンを食べたい」と夢中で話した。お金の話になると、杏さんは「もうちょっと格安パックになりませんかね……」、旺志郎君は「100パー(セント)無理やん!」とあきらめてしまい、健人の父役を演じる三浦友和さんは「年齢的に断られると思います……。日本の俳優ってこんなスケールです」と答え、会場を沸かせた。
「はやぶさ」は、03年5月に宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた小惑星探査機。小惑星イトカワで物質の採取に成功し、地球に帰還。その偉業は邦画各社で映画化されている。「おかえり、はやぶさ」は、「はやぶさ」のイオンエンジン開発担当・大橋健人(藤原さん)が主人公で、火星探査機「のぞみ」プロジェクトに失敗して以来、自らを責め続ける父・伊佐夫(三浦さん)と疎遠になりながらも、伊佐夫にあこがれて宇宙研究に進んだ理学博士の野村奈緒子(杏さん)たちとともに、健人は「はやぶさ」の人類初「小惑星サンプルリターン」プロジェクトに携わる。しかし、小惑星「イトカワ」に着陸した直後、「はやぶさ」の姿は宇宙の闇に消えてしまい……というストーリー。
映画出演の感想を聞かれた旺志郎君は「藤原さんは、普段すごく優しいんですけれど、たまに悪さしてきたり、むちゃぶりをするいけずな方。杏さんは、会った瞬間『足長っ』と思って、それが第一印象です」と無邪気に話し、三浦さんは「(旺志郎君とは)共演シーンがないんです。現場で暴れているところだけ見ました」と残念がった。藤原さんは「三浦さんと、なんと親子が演じられると、非常に興奮して楽しかった」とうれしそうに語り、「年齢性別問わず楽しめる作品に仕上がったんじゃないかなと思います。ぜひ期待して楽しんでいってください!」と呼びかけた。本木監督は「はやぶさ映画の大トリ。日本の宇宙開発の科学者や技術者の仕事がとても分かりやすく感じられると思う。3Dの宇宙空間とともに楽しんでください」とアピールした。映画は3月10日3D、2D同時に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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