大泉洋:原田知世のファンから夫婦役に成長「とても感慨深いな」

映画「しあわせのパン」初日舞台あいさつに登場した(左から)大泉洋さん、原田知世さん、三島有紀子監督
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映画「しあわせのパン」初日舞台あいさつに登場した(左から)大泉洋さん、原田知世さん、三島有紀子監督

 原田知世さんと大泉洋さんが28日、公開初日を迎えた映画「しあわせのパン」(三島有紀子監督)の東京都内で行われた舞台あいさつに登場。大泉さんは、26日放送の情報番組「はなまるマーケット」(TBS系)に生出演した際、約15年前に原田さんと一緒に撮った写真が公開されたと前置きしつつ、「その写真を北海道の事務所が見つけてきて、番組に出して。知世さんの横に『オレの知世』って書いてて、ツイッターでも話題になってるみたいですね」と苦笑い。一方、原田さんは「放送後に(大泉さんから)全然連絡なくて、相当ショックだったのかな」とコメント。大泉さんは「そんな自分が今は(原田さんと)夫婦役をやっている。とても感慨深いな」としみじみ話すと、会場はあたたかい笑いに包まれた。

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 「しあわせのパン」は北海道・洞爺湖のほとりにある小さな町・月浦が舞台。パンカフェ「マーニ」を営むりえさん(原田さん)と水縞くん(大泉さん)の夫婦と、さまざまな思いを抱いて店を訪れる客たちとの春夏秋冬の物語。10年9月と11年1月の2期にわたりロケが行われ、春夏秋冬すべてのシーンが北海道で撮影された。NHKでドキュメンタリーを数多く手がけてきた三島有紀子さんが、歌手の矢野顕子さんと忌野清志郎さんによる主題歌「ひとつだけ」にインスパイアされて脚本を書きおろし、監督を務めた。

 舞台あいさつには三島監督も登場。21日に先行上映がスタートした北海道で舞台あいさつを行った原田さんは、「北海道は大泉さんのホームタウンでしたので、まるでご親戚?というくらい大泉さんを見つめる目がやさしかった」と話すと、大泉さんは「北海道のみなさんは親戚の兄ちゃん、甥っ子みたいな感じがある」とにっこり。「今日(東京)はちやほやしてくれる感じ! どちらも好きですけどね」と続けた大泉さんに対し笑いが起きると大泉さんは、「舞台あいさつはもうちょっとしっとりやりたかった。こんな感じになり申し訳ない」と“謝罪”し、さらに笑いを誘っていた。

 原田さんは、撮影について「月浦は美しくて、光や時間によって表情が変わるので全然飽きない。私は長崎出身で雪になじみがないので、雪景色に感動した。そりをやったり楽しかった」と笑顔を見せ、「長く携わらせていただいたので、晴れ晴れとした気持ちと少し寂しささえある思い出がいっぱいある作品。月浦でいろいろ感じ、自然、人々、食べ物からも栄養をいただいて、そのまま映画に注がれたような気がします」と話した。

 阪神大震災を経験したという三島監督は、「何気ない日常は、何気ない日常ではないなと思う。こうして映画を見られることが奇跡」としみじみと語り、「自分にとって“ひとつだけ”を知ってる人間が強いと思うので、映画を通して考えていただけたら」とアピールした。(毎日新聞デジタル)

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