「第33回ヨコハマ映画祭」(同実行委員会)の表彰式が5日、横浜・関内ホールで行われ、昨年7月に肺炎のため、71歳で亡くなった俳優の原田芳雄さんに「ヨコハマ映画祭最優秀男優賞」が贈られ、遺作となった「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)も作品賞を受賞した。
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表彰式の前には、原田さんの出演作「ツィゴイネルワイゼン」(鈴木清順監督)、「鬼火」(望月六郎監督)の予告映像も上映。原田さんの歌声も流され、原田さんの娘で女優の原田麻由さんは「声が懐かしい。作品賞にも選んでいただいて、芳雄が誰よりも喜んでいると思う」と涙ぐみながらあいさつ。阪本監督も「歌を聞いちゃうとだめですね」と目頭を押さえた。
“映画ファンのための熱い祭り”として行われたヨコハマ映画祭は今年で33回目。「日本映画とヨコハマ映画祭に忘れ得ぬ偉大な足跡を残した名優の名を、わが映画祭の永久欠番とするために−−」として特別に、原田さんに「最優秀男優賞」が贈られたほか、主演男優賞には「まほろ駅前多田便利軒」の瑛太さん、主演女優賞には「婚前特急」の吉高由里子さんが選ばれ、助演男優賞は「冷たい熱帯魚」のでんでんさん、助演女優賞は「冷たい~」「恋の罪」の神楽坂恵さん、「冷たい~」の黒沢あすかさん、監督賞は「冷たい~」「恋の罪」の園子温監督に贈られた。
瑛太さんは、「大鹿村騒動記」にも出演しており、「(撮影には)途中から入ったんですが、芳雄さんたちと食事に同席させてもらって、芳雄さんの席の後ろにあったウイスキーを1杯だけいただいた。そのときのウイスキーの味が忘れられない。撮影期間は2~3日だけだったんですが、心にしみる時間が過ごせた」と振り返り、でんでんさんも「原田芳雄さんとは初めてだったんですが、(原田さんが身につけた)衣装がものすごく重いのに、あのとき病気でものすごく苦しかったと思うんだけど、全くそれを見せなかった。素晴らしい男だったと改めて思ってます」と役者魂をたたえていた。
このほか、 最優秀新人賞は、「僕たちは世界を変えることができない。But,We wanna build a school in Cambodia.」「アントキノイノチ」の松坂桃李さん、「婚前特急」の浜野謙太さん、「歓待」の杉野希妃さんの3人が受賞。新人監督賞には「婚前特急」の前田弘二監督、「エンディングノート」の砂田麻美監督が選ばれ、撮影賞は「八日目の蝉」の藤澤順一さんが受賞した。(毎日新聞デジタル)
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