市村正親:向田ドラマ「蛇蠍のごとく」に主演 現代版にアレンジ

向田ドラマ「蛇蠍のごとく」で主演することになった市村正親さん
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向田ドラマ「蛇蠍のごとく」で主演することになった市村正親さん

 俳優の市村正親さんが、3月放送の「向田邦子ドラマスペシャル~蛇蠍(だかつ)のごとく~」(テレビ東京系)で主演することが明らかになった。没後30年を迎えた作家・向田邦子さん原作のドラマ出演に、市村さんは「作り物ではない生身の人間を感じさせる向田邦子ワールドを作り出せたらと思っています」と意気込んでいる。

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 ドラマは、向田さんが“日常に潜む家族の情念”を描いた代表作の一つ「蛇蠍のごとく」を、昭和の設定から平成の現代にアレンジしたホームドラマ。81年にNHKでドラマ化されて以来、再ドラマ化が望まれていた。鉄鋼会社の部長・古田(市村さん)は仕事一筋の堅物だったが、初めて部下の女性(芦名星さん)にかすかな浮気心を抱く。そんな時、娘の塩子(石原さとみさん)に妻子ある男性・石沢(小澤征悦さん)との不倫が発覚し、家族それぞれが隠していたほころびが露呈する……というストーリー。古田の妻・かね子役に黒木瞳さん、塩子の元交際相手・佐久間役に中村俊介さんも出演する。

 プロデューサーの瀧川治水さんは「戦後の昭和時代の、家庭内の<おかしさ>と<温かさ>と<怖さ>を『ホームドラマ』という形で残してくれた向田邦子さんの作品の中でも本作は、父、母、娘、恋人、不倫相手の本音と建前が激しくぶつかり合い、笑いながらぞっとする感じがとても面白い作品です! 」と語り、市村さんの起用について「現代版にアレンジするにあたり、ミュージカルスターの顔も持つ役者、市村正親さんなら、頑固一徹でありながら、元気で色気もある父親役を楽しく演じてくださるのではないか……と期待しました」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)

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