中井貴一:兵庫県知事「平清盛汚い」発言にユーモアで反撃

「エランドール賞」の授賞式に出席した中井貴一さん
1 / 1
「エランドール賞」の授賞式に出席した中井貴一さん

 俳優の中井貴一さん(50)が9日、東京都内のホテルで開かれた「エランドール賞」の授賞式に出席した。授賞式では、50作を超えて放送が続いているNHK大河ドラマに特別賞が贈られ、現在放送中の「平清盛」に出演する中井さんは同作の磯智明チーフプロデューサーに花束を手渡した。

あなたにオススメ

 中井さんは、井戸敏三・兵庫県知事が「画面が汚い」などと発言し、話題となっている「平清盛」について「最近、『画面が汚すぎて、観光客が来ない』と、ある知事がコメントしたとか、言わないとかありますが、決して画像処理をしているわけではなく、汚い空気の中で芝居をしている私たちはどうなるのか?と思う」とユーモアを交えながらコメント。さらに、磯チーフプロデューサーは、井戸知事の発言には触れなかったものの、「今度の日曜日(12日)は海賊討伐の回(第6回『西海の海賊王』)なので、瀬戸内海が青いか緑かしっかり見ていただきたいと思う」と自信を見せた。

 同ドラマをめぐっては、1月8日に初回が放送された後、井戸知事が同10日の記者会見で「まず画面が汚い。(視聴者が)チャンネルを回す気にならないのでは」などと述べ、同18日に磯チーフプロデューサーらNHK側が演出方法を変更しない方針を表明。しかし、井戸知事は同23日の記者会見で「瀬戸内海に船が浮かんでいる場面で、真っ青な海の色が出てこないようでは瀬戸内海と言えるのか、という話になりかねない。瀬戸内海の自然をきちっと映し出してほしい」などとさらに注文をつけていた。

 「エランドール賞」は、映画やテレビドラマなどで活躍した俳優やプロデューサー、作品を表彰する賞で、日本映画テレビプロデューサー協会が主催。10年12月から11年11月までの1年間を通じて、最も活躍した新人俳優に贈られる新人賞は、長谷川博己さん(34)、井上真央さん(25)、高良健吾さん(24)、杏さん(25)、吉高由里子さん(23)が受賞した。

 そのほかプロデューサー賞は、映画「八日目の蝉」の有重陽一さん、ドラマ「家政婦のミタ」の大平太さん、プロデューサー賞の奨励賞は映画「大鹿村騒動記」の椎井友紀子さん、NHK連続テレビ小説「おひさま」の小松昌代さんが受賞した。特別賞は、NHK大河ドラマのほか、テレビ朝日系ドラマ「相棒」の制作チーム、TBS系ドラマ「3年B組金八先生」の制作チームに贈られ、松嶋菜々子さん(38)、武田鉄矢さん(62)や水谷豊さん(59)、及川光博さん(42)、石坂浩二さん(70)らも授賞式に駆けつけた。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事