武田鉄矢:金八の次回作に意欲 「津波で校舎をなくした学校で」

「エランドール賞」の授賞式に登場した武田鉄矢さん
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「エランドール賞」の授賞式に登場した武田鉄矢さん

 歌手で俳優の武田鉄矢さん(62)が9日、東京都内のホテルで開かれた「エランドール賞」の授賞式に出席した。授賞式では、11年にファイナルシーズンが放送されたドラマ「3年B組金八先生」(TBS系)の制作チームに特別賞が贈られ、ドラマで坂本金八を演じた武田さんが柳井満プロデューサーに花束を手渡した。

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 授賞式で、武田さんは「昨年の春に金八先生は桜中学を定年退職することになりました。また、チャンスがあったら、日本のどこかの中学校で、彼の火の出るような激しい言葉で、少し疲れ気味の日本を励ます特別編ができないかとぼんやり夢見ることがあります」と語りだし、「赴任先は、みちのくの津波で校舎をなくした中学校あたりに行くと、美しく強い言葉が彼の口から出ると思います」と次回作に意欲を見せた。柳井プロデューサーは「『金八先生』が32年間できたのは、武田さんがいつも元気で第一線を走ってくれたからです。本当に感謝しています。延べ250人くらいの3年B組の生徒をやってくれた子どもたちにも感謝しています」と武田さんら出演者とスタッフに感謝の言葉を述べた。

 「エランドール賞」は、映画やテレビドラマなどで活躍した俳優やプロデューサー、作品を表彰する賞で、日本映画テレビプロデューサー協会が主催。10年12月から11年11月までの1年間を通じて、最も活躍した新人俳優に贈られる新人賞は、長谷川博己さん、杏さん、井上真央さん、高良健吾さん、吉高由里子さんが受賞した。

 そのほかプロデューサー賞は、映画「八日目の蝉」の有重陽一さん、ドラマ「家政婦のミタ」の大平太さん、プロデューサー賞の奨励賞は映画「大鹿村騒動記」の椎井友紀子さん、NHK連続テレビ小説「おひさま」の小松昌代さんが受賞した。特別賞は、「3年B組金八先生」のほか、テレビ朝日系ドラマ「相棒」の制作チーム、50作を超えて放送の続くNHK大河ドラマに贈られ、松嶋菜々子さん、水谷豊さん、及川光博さん、石坂浩二さん、中井貴一さんらも授賞式に駆けつけた。(毎日新聞デジタル)

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