黒木瞳:「泥棒に間違われた」子ども時代の“冤罪”体験を告白 WOWOWドラマ「推定有罪」会見

WOWOWドラマ「推定有罪」の会見に登場した黒木瞳さん
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WOWOWドラマ「推定有罪」の会見に登場した黒木瞳さん

 女優の黒木瞳さんが13日、東京都内のホテルで開かれたWOWOWのドラマ「推定有罪」の記者会見に登場。同作品は冤罪(えんざい)事件を題材にした社会派ドラマで、作品にちなみ自身の“冤罪”体験を聞かれた黒木さんは、「子供のころ、ある教室で泥棒と間違われて、その時はすごく悲しかった。違うということで、犯人がちゃんとわかったんですけど、自分の中で腑(ふ)に落ちないというか、(心の)中に残りましたね」と衝撃的な話で会場を驚かし、「ああいう(冤罪)のって、連鎖みたいなもので、この人かもしれないと、みんながそう思うんですよ。傷つきましたね」と冤罪の怖さを語った。

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 「推定有罪」は、12年前に起きた幼児殺害事件で、無実の人を犯人に仕立て上げてしまったジャーナリスト・加山清治や、その事件の当事者、遺族、警察、弁護士、報道などさまざまな立場の人々を描く。加山役に仲村トオルさん、無実の人を捕らえた刑事・浅田を陣内孝則さん、無実の罪で捕らえられた篠塚を國村隼さん、篠塚の弁護人・石原を黒木さん、篠塚の娘を本仮屋ユイカさん、被害者の姉をミムラさんが演じる。

 物語は、戦場を取材していたジャーナリスト・加山の元に12年前に起きた幼児殺害事件の犯人として服役していた篠塚が、実は冤罪だったという一報が入る。当時、加山は篠塚が犯人だという記事を書き続けていたが、12年の時をへて誤っていたことが立証されてしまった。篠塚の弁護人・石原は会見を開き、警察のずさんな捜査を非難。篠塚は失われた12年の苦しみを訴える……という内容。

 会見には主要キャストも登場した。仲村さんは今回の役をさまざまな人からたたかれる「サンドバッグ」のような役と例え、中でも黒木さんのせりふにショックを受けたというエピソードを披露。「『あなたがしたことは法律では裁かれないけど、犯罪同然なんですよ』の最後の語尾の“よ”の音が(体に)食い込んでくるようで、きつかったですね」と語り、黒木さんがそのせりふの言い方を家で悩みながら練習していたと話すと、仲村さんは「女優のテクニックとしては素晴らしいと思いましたが、黒木さんのだんなさんに思いをはせます」と冗談で、記者たちを笑わせていた。

 ドラマは、WOWOWプライムで3月25日から毎週日曜日午後10時、全5話放送予定。第1話は無料放送。(毎日新聞デジタル)

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