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11月3日(日)放送分
米プロバスケットボール「NBA」で16シーズン目を迎えたベテランで、ロサンゼルス・レイカーズで5度のリーグ優勝に貢献したポイントガード(PG)のデレック・フィッシャー選手の出場予定試合をWOWOWが生中継する。フィッシャー選手はシーズン中のトレード期限である3月15日、レーカーズからトレードで放出され、その後、現在ウエスタン・カンファレンスで首位に立つオクラホマシティー・サンダーと今季終了までの契約を結んだ。自身の年齢と同じ背番号「37」を着けて6度目のタイトル獲得を目指すフィッシャー選手が、トレード後初めてロサンゼルスのメディアに心境を語った。(毎日新聞デジタル)
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−−トレードから時間がたち、気持ちは切り替えられましたか? 直後よりはトレードを受け入れ、サンダーに貢献しようという気持ちになってきましたか?
そうだね。トレードについては、これまでいろいろな人がいろいろなことを言ってきた。例えば、トレードされることを僕が知っていたのか、そのことに対してどう思うのか、もしチームに残っていたらその役割がどうなったのかといったことだ。
それでも今の自分は良い状況にある。当初は、単に失望したというよりは驚きが大きかった。この世界には長くいるし、自分だけでなく、このリーグでやってきた何千人の選手たちのためにも、トレードやウェーバー(解雇)をする際にはもう少しコミュニケーションを取ることができるのではないかと思ってきた。前もって知らせる必要はなくても、トレードされたことを郵便配達人によって知らされるのではなく、それよりも早い段階で知ることができればと思う。今回の僕がそういう状況だったと言っているわけではないけれど、実際に目が覚めたらトレードされていたという状況だった。ほかのどんなことよりも、それが一番驚いたことだった。
このビジネスではよくあることで、このリーグにいる選手がみんなこういったことを経験しているのだと改めて気付かされた。そう考えると僕は恵まれてきたと思うし、今のこのチームで、コーチやフロントオフィスと一緒にプレーできることは特別なことだと思う。今のこの時点では、自分にとって最善の状況だ。
−−レーカーズ側からの見方として、セッションズ獲得であなたのチーム内での役割が減ることを、あなたが受け入れられないのではないか懸念したと言われています。しかしそれはあなたが今までやってきたことに反するように思います。そういった見方についてはどう思いますか?
その通りだ。それはNBAに入ってからの自分自身に反しているだけでなく、これまで参加してきたすべての団体でチームプレーヤーとしてやってきた事実にも反する。僕は父母など家族によって育ててもらったほかに、チームスポーツによっても育てられた。チームが成功するために常に分かち合い、自分を犠牲にし、自分をささげるように教えられてきた。だから今はサンダーでそのことに集中しようと思う。そのためにもレギュラーシーズンを戦い、チームの助けになりたい。僕が来る前からすでにすばらしい状態だったチームに、僕が少しでも上乗せできればと思っている。
レーカーズがトレードをどういったやり方で進めることができたのか、あるいは進めるべきだったのかといったことを僕は言う立場にはない。とにかく現実を受け入れ、前に進んだ。組織(チーム)は変化を考えていて、それを実行に移したわけだし、彼らにはその権利がある。そのことに関して、チームに対してもその中の誰か個人に対しても非難をするつもりはない。彼らがしたことは理にかなったことだったし、今はお互いに前に進む時なのだと思う。
−−あなたは、オクラホマシティー・サンダーのPGであるラッセル・ウェストブルック選手にとって、師範のような存在となるのでしょうか?
ラッセルは才能ある選手で、僕がアドバイスする必要はない。その一方で、チームの一員であるからには、僕にはコート上でのプレーで貢献するだけでなく、オフコートでチームメートを助け、支援する責任もあると思っている。それがこのチームを選んだ大きな理由だった。ラッセルだけでなく、(同チームの)ケビン・デュラント選手、そしてこのチームの全選手に自分の経験や知識を分け与えることで貢献したい。経験談を語り、彼らが小学校5年生か6年生のときに、僕は(NBAで)プレーしていたのだと思い出させるんだ(笑い)。多くの試合を戦ってきて、今もまだ十分にやれると思っている。僕がやってくる前からすばらしかったところに、自分なりに力を加えることを楽しみにしている。
−−背番号に年齢の37を選んだということは、「経験は素晴らしい」というメッセージなのでしょうか?
これまでどういった形でチームに貢献できたにせよ、いつでも名前の前にこの数字がついてまわってきた。どんなプレーをしようと、どれだけチームが成功を収めようと、いつもこの数字(年齢)が切り札のように僕の名前の前についてきていた。だからみんながこの番号を使い続けることができるように、背番号として着けようと思ったわけだ。別に悪いことをいいことに変えるというつもりではなく、単に面白半分で着けてみた。奇妙なことにサンダーでは1桁の数字がほとんど取られていたし、着けてもいいと思っていた2桁の数字はすでに永久欠番になっていた。だから37がこうして特別な番号となった。みんなが言うように僕が「高齢」だとしても、このチームの成功に貢献できる理由も年の数だけあると思っているし、それをやるつもりだ。
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2024年11月05日 14:00時点
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