作家の冲方丁(うぶかた・とう)さんが15日、日本科学未来館(東京都江東区)で行われた自身の小説が原作の映画「天地明察」(滝田洋二郎監督)の製作報告記者会見に登場。東日本大震災の際、福島に住んでいた冲方さんは、「携帯が復帰して一番初めの留守電に入っていた声が、滝田監督の声だった。『我々は粛々と撮影を続けます』というメッセージに、ものすごい勇気をいただいた。自分も負けてられない」と当時を振り返り、「そのときに僕が得た勇気を、この映画はもたらしてくれると確信しています。頑張ってください」と力を込めた。
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滝田監督はその時の留守電のメッセージについて「誰も体験したことのない大変なことに遭遇された。ああいうことが起こったときに、まずは何ができるかと考えたとき、自分のできることをしっかりやりきるということを思いながら、生きることだと感じました」と語り、冲方さんには「震災に遭われた時は、本当に心配した。まさに映画と一緒に歩み出そうとした時だったので、大変心配しました。お元気で良かった」と声をかけていた。
映画の原作は第31回吉川英治文学新人賞、10年の本屋大賞の受賞作品。江戸時代前期を舞台に、囲碁棋士の名門に生まれながら、和算に興味を示し、後に日本初の独自の暦となる「大和暦」を作り上げていく安井算哲(後の渋川春海)が、不正確な古い暦を変えるために苦闘する……というストーリー。会見には、滝田監督と冲方さんのほか、算哲役を務めるアイドルグループ「V6」の岡田准一さんと、音楽を手がける久石譲さんも登場し、映画にちなんだプラネタリウムでの会見となった。映画は9月15日に全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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