藤原竜也：待望の豊田組参加も監督へは「憎悪だけ」

　俳優の藤原竜也さんが17日、東京都内で行われた映画「I’M　FLASH！」（豊田利晃監督）のマスコミ向け完成披露試写会に登場。夢だったという“豊田組”初参加だった藤原さんは舞台あいさつの冒頭からしゃべり倒し「監督には憎悪と尊敬の念しか持っていないです」と語った。豊田監督が「よく意味が分からないです」と返すと藤原さんは「こういうところだからそう言っていますけれど、じゃあ“尊敬”は切っていいです。“憎悪”だけで」と話し笑いを誘っていた。

ウナギノボリ

「光る君へ」より昔！　最も古い時代の大河ドラマは？　1976年「風と雲と虹と」のあらすじ

　藤原さんは「現場に対して常にまじめであれって思っていたけれど、（豊田組は）あいさつはいらない。勝手に来て芝居して勝手に帰る。それくらいの精神じゃないと太刀打ちできない。これだけ才能のある人と仕事をすると。ここまで自己否定して体形を崩して……本当に大変ですよ」と撮影を振り返った。「出ない出ないOKが。（松田）龍平なんてちょっとしゃべって（豊田監督から）『龍平、OK。よかったよ』ってなるのに」と“恨み言”も述べていた。

　映画は、新興宗教のカリスマ教祖のルイ（藤原さん）はある日、謎の美少女・流美に出会う。次第に流美にひかれていくルイだったが、流美が交通事故に遭い生死の境をさまよったことでルイは初めて生きる意味を知る。ルイは教団を辞める決意をするが同時にそれは教団に背くことを意味していて……というストーリー。ヒロインの流美を水原希子さんが演じ、ほかに松田龍平さん、仲野茂さん、永山絢斗さん、板尾創路さん、大楠道代さん、柄本佑さんらが出演する。映画は9月1日公開。

　豊田監督は「東日本大震災で多くの人が亡くなったことがあった。身近な友人3人も亡くなって。それで死をテーマにしてエンターテインメントを作れないかなと思った。暗い映画でもないのでエンターテインメントとして楽しんでください」とアピールした。（毎日新聞デジタル）