沢村一樹:松本清張作品に初主演 羽田美智子とは「昭和顔」で息ピッタリ

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 俳優の沢村一樹さんが6日、東京都内で行われた主演スペシャルドラマ「波の塔」の会見に出席。松本清張作品に初出演する沢村さんが「若いころから『顔が古い。昭和顔』といわれていたのですが、やはり松本清張さんの描いた時代にきちんと入っていけるかな、という不安はありました」と明かすと、同席した羽田美智子さんも「私も昔から『顔が古い、生まれる時代間違ったね』っていわれてきたので(笑い)」と同調。すると沢村さんが「僕らの時代が来ましたね!」と同作品へ出演したことを互いに喜び合っていた。

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 「波の塔」は、60年に単行本として発行され、ベストセラーとなった松本清張の人気長編小説。何度か映像化もされ、今回は没後20年特別企画としてテレビ朝日がドラマ化する。東京五輪を間近に控えた高度成長期を舞台に、大人の男女の道ならぬ恋と政財界の汚職事件、予期せぬ破滅へのシナリオが加速していくサスペンスを臨場感たっぷりに描いた物語で、沢村さんはエリート検事・小野木役に挑み、小野木が恋に落ちる美しい人妻・頼子を羽田さんが演じる。

 ドラマの舞台は昭和35(1960)年。東京・赤坂のダンスホールで一人の踊り子が殺される。東京地方検察庁の検事・小野木(沢村さん)は容疑者を追って山梨へ。そこで小野木は美しい女性・頼子(羽田さん)と出会う。東京に帰って再会した2人は引かれ合い、小野木は相手に夫がいることが分かるが、狂おしいまでの愛情を断ち切ることができず、どこまでも道を踏み外していく……というストーリー。

 羽田さんは「こんなに人を好きになったのは初恋のとき以来」というほど演じている間は役にのめりこんだという。だが、羽田さんは実生活では昨年5月に結婚したばかりで、沢村さんは「今日、久々に会ったらよそよそしくなっていて、『あー人妻だったんだな』って改めて感じました」と残念そうに語っていた。また、川の水をくみ上げどしゃ降りを再現した台風のシーンでは「予想外にずぶぬれになってしまって。『下着の替えを用意してない!』って」と、羽田さんがハプニング話を披露すると、すかさず沢村さんは「いってくれれば、僕のTバックの替えがあったのに(笑い)」と語り、記者の笑いを誘っていた。ドラマは23日午後9時にテレビ朝日系で放送。(毎日新聞デジタル)

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