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ラノベ質問状:「六花の勇者」 プロットの魅力に勝てず、いばらの道へ

ブック
山形石雄さん作、宮城さんイラストの「六花の勇者」2巻(集英社)

 話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、本来6人のはずの勇者が、なぜか7人集まってしまい、疑心暗鬼に陥る勇者たちの姿を描いた「六花の勇者」(山形石雄著、宮城画)です。集英社スーパーダッシュ文庫編集部の鳥山浩さんに作品の魅力を聞きました。

 −−この作品の魅力は?

 魔神復活を阻止するため、世界を救う力を授けられる「六花の勇者」。勇者たちの異能バトルを中心としたファンタジーと、6人のはずの勇者がなぜか7人集まってしまい、誰か1人が偽者ではないかという疑惑がうまれ……というミステリーとの2本柱で進むストーリーです。山形石雄先生も「ファンタジーとミステリーの融合を目指しました」とコメントされてますし、その部分はぜひ楽しんでいただきたいところです!

 −−作品が生まれたきっかけは?

 前作「戦う司書」シリーズがテレビアニメ化まで広がり、多くの支持をいただいたので、その流れは踏んでいきたい、という半面、山形先生からは「もうちょっと明るい話を書きたい」という希望もあったので、新作のプロット段階ではなかなか着地点が見つからずに何度もやりとりしていました。「六花の勇者」のプロットはわりと初期にいただいていて、面白そうだとは思っていたのですが、明るい話というより再びダークな方向になりそうだということと、なによりこのストーリーは作りこみが必要だろうと想像できたので、前作以上に苦労しそうだということで保留にしていたのですが……。最終的にはプロットの魅力には勝てず、山形先生と共にいばらの道を選びました。

 −−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか?

 山形先生はデビュー以来の付き合いですが、本当に小説に対して真面目な方です。アイデアを練る際に手書きのノートを使っているのですが、ノートが増えていくそのスピードがすごく速いです。日々コツコツと努力されている、プロ意識も高い方だと思います。ただ、日本酒がお好きなので、それにまつわる失敗はいくつか体験・目撃しています。

 宮城先生は、このエッジの効いた作品をさらにステップアップしていただけると思い、このプロットでいくと決めた段階でお願いしました。いつもキャラ作りの段階からアイデアをいただけますし、細かいところまでこだわっていただいていて、時に鋭い指摘をいただき、冷や汗をかくこともしばしばあります。

 −−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。

 プロットを読んでいるはずなのに、初稿を読むときはとても興奮します。どうやって読者の想像を上回るか、毎回練りに練ったものが山形先生から出てくるので、それをさらにブラッシュアップしていく作業がとても楽しいです。それと表裏なのですが、ミステリーの部分では齟齬(そご)がないかを何度も読んでチェックするので、どうしても時間がかかってしまうところはちょっと大変です。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 この物語はまだ始まったばかりで、一体どこまでスケールアップするのかわかりません。そもそも「六花の勇者」たちの本性すらいまだ謎が多いです。謎が一つ一つ解明されていく爽快感をぜひ一緒に味わっていただきたいです。また、スーパーダッシュ文庫発のマンガ誌「SD&GO!」にて戸流ケイさんによるコミカライズも絶賛展開中ですので、あわせてチェックしてみてください!

 集英社 スーパーダッシュ文庫編集部 鳥山浩

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