尾野真千子:休日は散歩や電話、“一人焼き肉”で過ごす 連続ドラマW「マグマ」で主演

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 女優の尾野真千子さん主演の連続ドラマ「マグマ」がWOWOWの「連続ドラマW」枠で放送されている。07年にNHKでドラマ化された「ハゲタカ」の原作者・真山仁さんが06年に描いた小説が原作で、地球の中心部にあるマグマの熱を利用した自然エネルギー「地熱発電」を軸に、それを取り巻く人間模様を描いた社会派ドラマだ。尾野さんは外資系ファンドに勤めるエリート社員・妙子を演じている。ドラマや映画の撮影に追われる尾野さんに、貴重な休日の過ごし方を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 11年のNHK連続テレビ小説「カーネーション」での主演を機に、全国に名前と顔を知られるようになった尾野さん。最近は多忙を極め、ほとんど休みは取れていないというが、「(忙しいのは)望んでいたことですから」と笑顔で語る。「そのときはしんどくてつらいと思っていても結局はうれしいことにつながるので……。我慢してうれしいことを待つという感じですね」と話す。

 そんな尾野さんの休みの過ごし方は「洗濯、買い物、天気がよければ散歩、あとは日ごろ会えない人に会うとか、親に電話するとか……」といたって普通だ。中でも「気持ち悪いぐらい仲がいい」と自任する家族に電話をすることが多いという。「家族みんな仲がいいので、みんなに電話するんです。親に電話することが多いですし、3人の姉全員に電話したりとか。散歩しながら電話することも多いですね」と話した。

 散歩は行き先を決めずに「ふらふらと」出かけることが多いそうで、自分で車を運転して出かけ、出先の公園を散歩することもあるという。散歩で見かけたものは「目に残したいんです。今しか見れないものをちゃんと目で見るのが大切」といい、「花が咲いていたら、その花を確実に見る。『めずらしいー』っていってちゃんと見たい。どんな花が咲いているのか実際に目で見ると全体も裏側も見られて、それ自体を愛せるから、写真を撮るよりは目で見ることが多いですね」とこだわりがあるようだ。

 そのほかの気分転換の方法は、「趣味がないから、別に何をするわけでもないんです」と語り、忙しさから荒れてしまった肌のために病院に通ったり、食事に行ったりするという。また「一人の時間が結構好き」といい、散歩やドライブなどに一人で出かけるほか、「お肉が好きだから焼き肉とか一人でも行く。ラーメンも一人で行きますね。どこへでも一人で行きます」と意外にパワフルな一面を見せていた。

 同世代で頑張る人へのメッセージは、「『頑張って』としか言えないです」という。「頑張ってという言葉を嫌いになったこともある。でも結局はその言葉に勇気づけられてここまで頑張ってこれたし、今はその言葉が励みになるぐらい好きな言葉でもあります」と明かし、「頑張る、頑張れという言葉が嫌いな方もきっといらっしゃると思うけど、私にとってはすごく大切な言葉。ほかの言葉は思いつかないですね」とほほ笑みながらエールを送った。

<プロフィル>

 おの・まちこ。81年11月4日生まれ、奈良県出身。中学生のとき、河瀬直美監督の目にとまり、97年に映画「萌の朱雀」で主演デビュー。河瀬監督の「殯(もがり)の森」(07年)に主演し、この作品がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに次ぐグランプリを獲得した。映画は「EUREKA」(00年)、「リアリズムの宿」(04年)、「ヤーチャイカ」(08年)、「クライマーズ・ハイ」(08年)、「トロッコ」(10年)、「心中天使」(11年)などに出演。ドラマでは「火の魚」(09年)、「Mother」(10年)、「名前をなくした女神」(11年)などに出演。11年後期のNHK連続テレビ小説「カーネーション」ではヒロイン糸子を演じた。現在、出演した映画「外事警察 その男に騙されるな」が公開中。また今年7月期のドラマ「サマーレスキュー~天空の診療所~」(TBS系)に出演するほか、出演映画「のぼうの城」(11月2日公開)も控えている。「マグマ」は、WOWOWプライムで毎週日曜午後10時に放送中。全5話。

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