「七人の侍」などの名作を残し、98年に亡くなった世界的巨匠・黒澤明監督の映画30本が、ハイビジョンで初めて一挙放送される。WOWOWが8~9月に2カ月にわたって特集放送するもので、黒澤監督の世界を掘り下げるオリジナル番組も放送予定だ。
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黒澤監督は、小津安二郎、溝口健二監督らとともに世界的に有名な映画監督。最高傑作の「七人の侍」(54年)は、米ハリウッドで「荒野の七人」(60年)としてリメークされ、「隠し砦の三悪人」(58年)は、SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」(77年)の製作時に参考にしたというエピソードも有名で、フランシス・フォード・コッポラ監督やジョージ・ルーカス監督、スティーブン・スピルバーグ監督など世界の多くの映画人に影響を与え続けている。
今回の特集放送は、「史上初! 黒澤明監督全30作品ハイビジョン一挙放送」と銘打ち、デビュー作「姿三四郎」(43年)から、遺作となった「まあだだよ」(93年)まで“世界のクロサワ”の名作の数々を、ハイビジョンの高画質で一挙に放送する。8月は12日の「七人の侍」「生きる」「天国と地獄」「椿三十郎」など14作、9月は「隠し砦~」や「蜘蛛の巣城」、「羅生門」「乱」「夢」など16作をWOWOWシネマで放送予定。
さらに、特別番組として、黒澤監督の美食家としての一面に迫る「黒澤明の美味しいご飯~世界のクロサワ、食卓の黒澤~」(WOWOWプライム、8月4日午後4時半)、二科展にも入選した経験がある黒澤監督の映画製作を、画家的視点からアプローチする「フィルムの画家・黒澤明~スクリーンがキャンバス~」(WOWOWシネマ、8月12日午後6時半ほか)の放送も予定されている。(毎日新聞デジタル)
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