泉ピン子:「渡鬼」1年ぶり復活に感慨 さらなる続編に意欲

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 連続ドラマシリーズ完結から約1年ぶりにスペシャルドラマとして復活する橋田壽賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)の会見が27日、横浜市内のスタジオで行われ、泉ピン子さん、宇津井健さんら“渡鬼ファミリー”が集結。泉さんは「橋田先生の長いセリフは衰えを知りません。もうおなかいっぱいです。死ぬかと思いました。年齢に合わせてもう少し手加減というものを知っていただけたら」と嘆きながらも、「チームワークが良くなかったらできないと思う。1年たって、またレギュラーが始まったという感じですね」と感慨もひとしおの様子だった。

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 「渡鬼」は、橋田さんの脚本で、岡倉大吉と5人の娘たちの人生を中心に描いた国民的ホームドラマ。1990年のスタートから22年にわたって10シリーズ全500回540時間(単発ドラマ含む)を放送し、昨年9月に連続ドラマとしての幕を閉じた。今回のスペシャルドラマは「橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』ただいま!!2週連続スペシャル・前後編」と題して、9月17、24日に2時間スペシャルを放送。岡倉家とその家族の1年後が描かれ、大吉(宇津井さん)の次女・五月(泉さん)の長男で、1年前に大騒ぎの末に貴子(清水由紀さん)と結婚した眞(えなりかずきさん)に早くも離婚の危機が訪れるという見逃せない展開になるという。

 会見には、長女・弥生役の長山藍子さん、三女・文子役の中田喜子さん、四女・葉子役の野村真美さん、五女・長子役の藤田朋子さんも出席。長山さんは「この5人姉妹もとてもヤングな時から21年がたちました。1年ぶりに会っても、それぞれの役のきょうだいの輪ができていて、スタッフも変わらずにいてくれて、本当に長いセリフのすごい台本の中で、すごい現場にいさせていただいたんだなと思う」としみじみ。

 さらなる続編への意欲を聞かれた泉さんは、「あるに決まってるでしょう!」とぴしゃり。「橋田先生なんか『誰がやめるって言ったの?』って言ってましたよ。スペシャルじゃなくて、またシリーズになっちゃうかもしれない。みんなの気ひとつなんだから!」と質問した記者を豪快にしかり飛ばせば、宇津井さんも「(シリーズ終了時には)半年後か1年後に会えると思ってましたが、今日も来年また会えるんだと思っています」とやる気満々だった。

 会見には石井ふく子プロデューサーも同席し、「町を歩いていると背中をたたかれて、『あなたがやめるって言ったんでしょう』としかられました。大変ありがたいことでございますので、今回は橋田先生に前後編を書いていただきました。また見たいなというドラマをこれからも“家族”とともに作っていきたいと思います」と今後も継続的に続編を制作する意向を明らかにした。(毎日新聞デジタル)

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