大原麗子:波瀾万丈の生涯がドラマ化 実弟の目線で赤裸々に

スペシャルドラマ「女優 麗子 炎のように(仮)」の放送が決まった大原麗子さん=テレビ東京提供
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スペシャルドラマ「女優 麗子 炎のように(仮)」の放送が決まった大原麗子さん=テレビ東京提供

 09年8月に62歳で亡くなった女優の大原麗子さんの生涯を描くスペシャルドラマ「女優 麗子 炎のように(仮)」(テレビ東京系)が今秋放送されることが3日、明らかになった。大原さんの死の真相や複雑な家庭環境で育った幼少期、ドラマデビューから晩年までを描くといい、実弟・大原政光さんは、「女としての幸福を捨てて、自らに厳しく、納得できる演技を追求して仕事に打ち込んできた激動の生涯をドラマ化することは、姉の遺言ともいえる希望でした。それが、やっと果たせることで、姉も心残りなく成仏できるでしょう」とコメントしている。

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 ドラマは、芸能ジャーナリストの前田忠明さんのノンフィクション「大原麗子 炎のように」が原作。かつて「国民的女優」「好感度ナンバーワン女優」として名声を誇り、40年余りトップ女優の座にいた大原さんの波瀾(はらん)万丈の生涯を、政光さんの目線で赤裸々に描く。大原さんが離婚した俳優の渡瀬恒彦さんと歌手の森進一さんをはじめ、現在も活躍する人が実名で登場するほか、大原さんが抱えていた病はギラン・バレー症候群だけではなかったなどの知られざる真実も明かされる。キャストは9月上旬に発表予定。

 前田さんは、「大原麗子は最後まで不思議な女優だった。女として女優として、強さと弱さを存分に私に見せつけながら、決して彼女の持つ孤独の根源にあるものを語ることがなかった。あちらで、麗子さんは怒っているかも!!」とコメント。同局の岡部紳二チーフプロデューサーは、「他人には決して見せなかった生々しい姿がこのドラマには描かれています。彼女のファンだけではなく多くの視聴者にとって待望の作品であると確信します」と力を込めた。

 なお、同局では1996年8月に亡くなった渥美清さんと大原さんをしのぶ追悼企画として、2人が共演した「男はつらいよ」シリーズの第34作「男はつらいよ 寅次郎真実一路」を5日午後7時54分から放送する。(毎日新聞デジタル)

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