成海璃子:20歳の記念に自宅も公開 5年ぶりの写真集で「構えなくなった」

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 女優の成海璃子さん(19)の5年ぶりとなる写真集「RICO DAYS」(ワニブックス)が、20歳の誕生日の18日に発売される。「すごく楽しかったので、いい作品になってないわけはないんじゃないかな」と笑顔で語る成海さんに、写真家・川島小鳥さんとの撮影の思い出や20歳の目標などについて聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「RICO DAYS」は、成海さんの20歳の誕生日を記念して作られた。東京の桜、奄美の海、佐渡の雪、自宅、そして再び東京の桜を舞台に、成海さんの20歳前の1年間を描いたもので、写真集「未来ちゃん」などが話題の写真家・川島小鳥さんが撮影した。

 成海さんは高校時代から、川島さんが手がけたバンド「銀杏BOYZ」のジャケット写真などが好きだったこともあり、今回は成海さんからのラブコールで川島さんとのタッグが実現。「自分の写真集を撮ってもらうというのは想像できなかったけど、決まったときはうれしかった」と笑顔を見せ、「違う人だったらこういう写真集にならなかったかもしれない」と話す。

 これまでの撮影では、“カメラマンと被写体”というはっきりとした境界線があったというが、「小鳥さんはちょっとちがう」と力を込める。撮影が長期間ということもあり、川島さんとは「だんだん仲よくなれて、(撮影時に)構えなくなった」といい、「あまりしたことはないですけど、家で撮影したいとも思うようになった」と成海さんの提案で自宅でも撮影した。

 自宅での撮影前には、「(部屋を)すごくきれいにしちゃって、むだに片付けちゃった」と気合十分。CDや本が詰まった本棚の前で撮影された写真は、成海さんのリラックスした様子がうかがえる。「楽しげな写真集になってよかった!」と喜ぶ成海さんの一番のお気に入りは、はじめて訪れた奄美の海で撮影された水着の写真だという。

 20歳といえば、成人になり、人生の一つの大きな区切りとなるが、成海さんにとっても心境の変化があった。自身のことがわからなかったという10代は、「どうにでもなればいいじゃんみたいなことを思っていたり、本心なんか教えてやるかと思っているところがあった」と自己分析。一方で、現在は“こうなりたい”という願望が形になってきたり、自分の苦手なことが分かってきたといい、「恥ずかしがったりせずに、自分の思いを伝えることが大切かなあと思います」と相手の目をしっかりと見て話した。

 今後の具体的な目標を聞くと、「すぐにイラッとしちゃうから、怒らないこと。いつも考えすぎてしまうから、もうちょっとノリをよくすること」と回答。女優業については、恋愛ものや家族もの、ダンスシーンなどにも挑戦してみたいといい、「自分らしくないものをどんどんやっていきたい! いつも面白いものを作っていたい」と目を輝かせた。

 写真集は18日発売。B5判ハードカバー、144ページで3150円。

 <プロフィル>

 92年8月18日生まれ。神奈川県出身。O型。00年にテレビドラマ「TRICK」(テレビ朝日系)の主人公の少女時代を演じて女優デビュー。02年「TRICK 劇場版」で映画デビューを果たした。05年にはドラマ「瑠璃の島」(日本テレビ系)で初主演。07年には「神童」で映画でも単独で初主演を務め、同年の2本目の主演映画「あしたの私のつくり方」の演技力が評価され「山路ふみ子映画賞新人女優賞」など数々の賞を受賞した。09年には「罪とか罰とか」「山形スクリーム」でコメディー映画にも挑戦し、「武士道シックスティーン」(10年)「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(10年)、「少女たちの羅針盤」(11年)などでも主演した。現在は、NHK大河ドラマ「平清盛」で、清盛の妻・平時子の妹で、松田翔太さん演じる後白河天皇に嫁ぐ平滋子を演じており、大河ドラマ初出演を果たしている。

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