高倉健:7年ぶり舞台あいさつに緊張 ロケ地・長崎で“凱旋”試写会

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 俳優の高倉健さんの主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)の舞台あいさつが16日、同作のメーンのロケ地・長崎県平戸市にある「平戸文化センター」で行われ、高倉さんら主要キャストが登場。05年10月に東京国際映画祭で行った「単騎、千里を走る。」のワールドプレミア以来、約7年ぶりに舞台あいさつを行った高倉さんは、「ひさしぶりにこんな高いところに立つので、緊張しています」と語り、観客に向け「皆さんお久しぶりです。撮影の際はありがとうございました。平戸の皆さんには本当に親切にしていただきました」と感謝を述べ、会場の大歓声を受けた。

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 映画は、北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二(高倉さん)が50歳を前に刑務所に慰問に来た歌手・洋子と結婚。2人は平穏で幸せな日々を過ごしていたが、洋子は53歳の若さで死亡。洋子が残した絵手紙には、スズメの絵とともに「故郷の海に散骨してほしい」と書かれていた。英二は妻の真意を知るため彼女の故郷である長崎県平戸市の薄香港を訪れることにする……というストーリー。高倉さんにとって降旗監督との19本目のタッグ作で、25日から全国公開予定。

 今回の“凱旋(がいせん)”舞台あいさつは、平戸市に映画館がなく、薄香港周辺に住む人々は移動に1時間ほどかかる佐世保などに行かないと映画を見ることができないと知った高倉さんの「ぜひ、平戸の皆さんに『あなたへ』を見ていただきたい。撮影の時のお礼がしたい」という思いを受けて実現。映画製作に協力した260人を含む、300人の平戸市民が招待された。

 舞台あいさつには、九州で食堂を営む濱崎奈緒子役の綾瀬はるかさんと、奈緒子の婚約者・大浦卓也役の三浦貴大さんも登場。綾瀬さんは、「平戸はお魚もおいしいし、お肉もおいしいし、感動しました」と“天然”発言で笑いを誘い、さらに、撮影時、ホテルの部屋に高倉さんからフルーツと手紙の差し入れがあったというエピソードで会場を盛り上げていた。(毎日新聞デジタル)

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