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みをつくし料理帖:北川景子は「絶対に『できない』と言わない人」 監督に聞く

テレビ
ドラマスペシャル「みをつくし料理帖」の調理シーンを演じる北川景子さん=テレビ朝日提供

 女優の北川景子さんが主演するドラマスペシャル「みをつくし料理帖」(テレビ朝日系)が22日午後9時から放送される。北川さん演じる天涯孤独の少女・澪が、江戸の町でさまざまな困難を乗り越えながら、料理人として成長していく姿を描いた時代劇だ。多数のドラマや映画「岳 -ガク-」などのメガホンを取った片山修監督に、初めての時代劇となる今作に込めた思いや北川さんをはじめとする出演者について話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

 「みをつくし料理帖」は、「この時代小説がすごい!文庫書き下ろし版」(宝島社)の12年度ベスト1に選ばれた高田郁さんの小説シリーズ(角川春樹事務所)が原作。今回の作品は、累計170万部を突破する人気シリーズのうち、「八朔の雪」「花散らしの雨」を基にドラマ化しており、ヒロインの成長とともに、謎の浪人・小松原(TOKIO・松岡昌宏さん)との淡い恋も描かれる。

 ◇北川、松岡の成長を実感

 20年強におよぶ演出歴の中で、時代劇に初挑戦した片山監督だが、「あまり時代劇ということは意識せず、現代劇のイメージで撮影していた」と振り返る。ただ、今回は料理がテーマになることもあり、「原色に近い鮮やかな色を出していこうと思った。食材や料理は、やはり見ている人が食べたくなるような色に撮りたいですから」と色彩にはこだわったという。

 主演の北川さんとは、07年のドラマ「モップガール」(テレビ朝日系)以来のタッグで、「以前からお芝居が上手でしたが、今回は、“引き”の画の中で、ほんの少ししか映っていないのに、とてもいい芝居をされていて、成長したなと思いました」とコメント。03年の「マンハッタンラブストーリー」(TBS系)以来となる松岡さんについても、「カッコよかったですね! 彼もいい大人の男、とてもすてきな役者になったなあと感じました」と実感を込めた。

 ◇調理シーンはほぼ吹き替えなし

 劇中に登場する北川さんの調理シーンはほぼ吹き替えなしの撮影で、カツオをおろすシーンも、練習を重ねてすべて一人でやり遂げた。北川さんが、「調理の手元がフェイクだと説得力に欠ける」「徹底的に練習して画面にうそがないようにしたい」と監督に申し出て、料理の特訓を重ねた結果だという。

 片山監督は「彼女は、絶対に『できません』とは言わない人。完ぺきな美ぼうの持ち主ですが、こと演技になると泥臭い芝居も辞さない。それが必然ならば、そこまでやらなくてもいいのにというところまでやってしまう人ですね」と語り、「劇中に出てくる料理はひととおり練習して、すべて作っていた。台本にない、大根のかつらむきまでできるようになっていましたね」と笑顔で明かした。

 ◇貫地谷しほり花魁役で新境地

 今作は、北川さんや松岡さんをはじめ豪華キャストが集結。花魁(おいらん)役の貫地谷しほりさんは、現場では「私は子どもっぽいので、大人っぽく見えているか不安」と心配していたそうだが、片山監督は「とにかく美しかった。すごく大人っぽくて……。この作品では、今まで見たことのない貫地谷さんをお見せできたのではないかと思います」と自信を見せる。

 さらに、原田美枝子さん、室井滋さん、大杉漣さんが脇を固めており、片山監督は「大御所3人には、本当に助けられました。特に室井さんじゃないと、あの役(澪が身を寄せる裏長屋の住人)はできないと思う。ともすれば暗くなってしまいがちなドラマに明るさが入った」と感謝。澪を雇っているそば店「つる家」の店主を演じた大杉さんは、そば打ちの特訓を受けるほど役になりきっていたという。

 ◇セリフに込めたメッセージ

 ヒロインの澪は洪水で両親を失い、天涯孤独の身だが、くじけてもくじけても、立ち上がって前に進んでいく。片山監督は「ヒロインの力強さを見ていただきたい。澪の姿を通して、希望を持ち、力強く明日に向かって生きていくことの大切さをぜひ感じていただきたいですね」と話し、「澪のセリフに『今年こそいい年にしましょう。いいえ、今年こそいい年にしてみせます!』というものがあるんですが、それが僕からのいちばんのメッセージです」と語る。

 「それから、苦しんでいる人がいたら手を差し伸べるという人情が、日本では昔から受け継がれてきたんだということを、もう一度考えてもらいたい。それはやはり現代劇では描けないところなので、時代劇ファンの方はもちろん、若い世代の方々にも見てもらえたらうれしいですね」と語っている。

 ドラマスペシャル「みをつくし料理帖」は、22日午後9時から放送予定。(毎日新聞デジタル)

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