幻冬舎:秋元康を最高顧問に出版ベンチャー「gift」設立

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 幻冬舎グループは29日、出版ベンチャーとして新しい時代の出版ビジネスを形にする新会社「gift」を設立すると発表した。最高顧問に人気アイドルグループ「AKB48」の総合プロデューサーとして知られる放送作家の秋元康さん、名誉会長にエイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長、会長に幻冬舎の見城徹社長、副会長にサイバーエージェントの藤田晋社長といったメンバーを迎え、女性誌「STORY」「美ST」の元編集長で、「美魔女」ブームの生みの親でもある山本由樹さんが代表取締役を務める。秋元さんは、「こういう面白いメンバーが集まれたことを、本当に楽しみにしています」とコメントした。

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 「gift」は事業第1弾として、13年4月1日にシングルアラフォー向けの新雑誌「DRESS」を創刊する予定。山本代表は「雑誌の強みを生かして、読者の欲望を可視化し、商品やサービスまで実体化させて提供する。ビジネスを創造し、体験を届けることが新しい出版ビジネス」と考えを語った。

 設立の経緯について見城さんは「ちょうど1年ほど前、『50歳になるにあたって、人生を一度リセットして再チャレンジしたいと(山本さんから)話があったんです。元々、秋元さん、松浦さん、藤田さんと私の4人が定期的に食事をしていて、『4人で何かやりたいね』と盛り上がっていたということもあり、山本(さん)を加えて、ぎりぎりのところでまた勝負してみたいと思った」と説明した。

 また、見城さんは「雑誌だけにとどまらず、あらゆるビジネスを雑誌を中心にやっていこうと。秋元さんのプロデュース力、松浦さんのクリエイティブ力、藤田さんのネット発信力を融合して、『DRESS』という雑誌を核に新しいビジネスを発信していく」と宣言。秋元さんは、「ものづくりというのは、それぞれが思いを込めて突っ走るから、失敗はありますが、何かが生まれる。全力でサポートしたいと思いますし、応援したい」と力を込め、藤田さんは「あまり決定権のなさそうな肩書なんですが、精いっぱい頑張っていきたい」とユーモアたっぷりにあいさつした。(毎日新聞デジタル)

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