ビデオカメラがとらえた怪奇現象(パラノーマル・アクティビティー)の数々を、ドキュメンタリータッチで描き大ヒットした「パラノーマル・アクティビティ」(07年)。そのシリーズ第4弾が1日、日本でも公開された。前3作では、米カリフォルニア州で88年と06年に発生した二つの事件をカメラがとらえていたが、今作は11年にネバダ州のある一家を襲った怪奇現象が記録されている。前作からの続投となるヘンリー・ジューストさんとアリエル・シュルマンさんがメガホンをとった。
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ネバダ州郊外の閑静な住宅街。両親と弟のワイエットと暮らす女子高生のアレックスの家に、隣家の少年ロビーがやって来る。彼の母親が入院することになり、数日間預かることになったのだ。ところが、ロビーが来て以来、不思議な現象が家の中で起こり始める。アレックスは、ボーイフレンドのベンの協力のもと、ノートパソコンやスマートフォンなどを駆使しながら、家の内部を撮影し始める……というストーリー。
今作は、時系列的には「2」のその後の設定。注目すべきは「2」で消息を絶ったケイティとそのおいのハンターが、どのように今回のエピソードにからんでくるかということだが、その真相にはちょっとびっくりさせられた。見せ方の面では、開け閉めされる冷蔵庫の扉がカメラの視界を遮ることで恐怖心をあおったり、ゲーム機「Xbox360」の体感コントロールシステム「キネクト」の機能を使うことで、肉眼では見えないものが見えたりするなど、観客を怖がらせる仕掛けが、シリーズ中最も多かったように思われる。なお、すでに「5」の製作が予定されており、米国人キャストを起用したスピンオフも計画中らしい。今作でもそのスピンオフ版をほのめかす映像が最後の最後に収められているので、くれぐれもエンドロールの途中で席を立たないように。1日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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