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ひとり暮らし長~い芸人
11月21日(木)放送分
SMAP草なぎ剛さん主演で09年7月期にフジテレビ系で放送された連続ドラマ「任侠ヘルパー」(11年1月にはスペシャルドラマを放送)が映画化され、17日から全国で公開された。メガホンをとったのは、ドラマの演出を務めた西谷弘監督。登場人物は、主演の草なぎさん、友情出演の黒木メイサさん以外は大きく変わり、新たなストーリーが展開する。
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指定暴力団「隼會」を抜け、堅気として生きる覚悟を決めた翼彦一(草なぎさん)。しかし、元極道という立場は予想以上に生きづらく、再び老人相手の仕事に手を染めるようになっていく。彦一と“舎弟”の山際成次(風間俊介さん)は老人介護施設「うみねこの家」を立て直そうとするが、そんな中で住人たちの安住の地をおびやかす事件が勃発。彦一は、住人たちのために立ち上がることを決意する……というストーリー。
ドラマを見ていなかっただけに、お人よしのイメージが強い草なぎさんが、すごみのある眼光鋭い男を演じていることに、まず驚いた。もめごとが起こるたびに肩や背中の彫りものがチラりと見え、それがまた、男の色気と哀愁を醸し出す。堅気として生きる覚悟を決めながら、結局、暴力団の世話になるしかない彦一。ヤクザから抜け出せないながらも善の心を持ち、自分の中に相反する感情を抱く男。そんな自身の中でのせめぎあいを静かに演じる草なぎさんの演技の巧みさにうならされた。彦一を支える、香川照之さんはじめ、安田成美さん、りりィさん、風間さん、夏帆さん、さらに堺正章さんらが、普段のイメージとは異なる役柄を演じているところが、また新鮮に映る。テレビでは放送の規制上、表現しづらいアクションシーンが盛り込まれているなど、映画ならではの見どころも。もちろん、ドラマファンが楽しめる仕掛けもところどころに利かせてある。17日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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2024年11月23日 09:00時点
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