市川染五郎:大けがから仕事復帰「新たに身を引き締める」

「妻は、くノ一」に出演する瀧本美織さん(左)と市川染五郎さん=NHK提供
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「妻は、くノ一」に出演する瀧本美織さん(左)と市川染五郎さん=NHK提供

 8月に公演中の舞台から転落し、大けがをおった歌舞伎俳優の市川染五郎さんが25日、松竹京都撮影所(京都市左京区)でクランクインした時代劇「妻は、くノ一」(NHK・BSプレミアム)で仕事に復帰した。主演を務める染五郎さんは「今日から役者としての仕事が再開しました。この日を迎えられたこと、皆さんに迎えていただいたことに感謝しております」とあいさつし「京都松竹撮影所は、楽しい思い出もあり、とても縁のある場所ですし、こうやって大きな仕事をできることのはうれしいことです。新たに身を引き締めて取り組みたいと思っています」と意気込みを語った。

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 「妻は、くノ一」は、風野真知雄さんの時代小説が原作。江戸後期の平戸藩(現在の長崎県平戸市)の御船手方書物天文係・雙星彦馬(染五郎さん)が結婚後、わずか1カ月で失踪した妻・織江を追って江戸に向かい、そこで出会った前平戸藩主の松浦静山の開明的な思想にひかれていく……という展開。織江は、平戸藩の動向を探るために身分を偽って彦馬と結婚したが、夫を好きになってしまうという設定で、時代劇初挑戦となる瀧本美織さんが演じる。

 染五郎さんは妻役の瀧本さんについて「(21歳の瀧本さんは)『若いっていいな』と感じました。ストーリー上、今日の収録ほど一緒に登場するシーンがないので、お互いになんて呼ぼうか?という話になり『染五郎さんと呼んでいいです?』と聞かれたので、本名の『藤間さん、照薫さんでもいいよ』と答えたりしました」とうれしそうにコメント。瀧本さんは「染五郎さんは魅力的で、お会いしたときから、優しい雰囲気を醸し出していらっしゃいました。これから楽しみです。皆さんの胸に飛び込んでいくような姿勢で臨みたいと思います」と意気込んでいた。

 「妻は、くノ一」は13年4月からNHK・BSプレミアムで放送。全8回。(毎日新聞デジタル)

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