田村正和:義理の親子役で仲間由紀恵とドラマ初共演 来春放送「上意討ち~拝領妻始末」

「上意討ち~拝領妻始末」でドラマ初共演する田村正和さんと仲間由紀恵さん=テレビ朝日提供
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「上意討ち~拝領妻始末」でドラマ初共演する田村正和さんと仲間由紀恵さん=テレビ朝日提供

 俳優の田村正和さんと女優の仲間由紀恵さんが13年春に放送予定のテレビ朝日開局55周年記念のスペシャルドラマ「上意討ち~拝領妻始末」で義理の親子役でドラマ初共演を果たすことが20日、明らかになった。ドラマは67年に俳優の故・三船敏郎さん主演で映画化もされた滝口康彦さんの時代小説「拝領妻始末」が原作で、映画版でも脚本を担当した橋本忍さんが自らの脚本を基にリメークした。

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 題名の「上意」とは将軍や大名、藩主などから下の身分の者に下される命令。ドラマは、会津藩松平家の三百石藩士・笹原伊三郎(田村さん)の息子・与五郎(緒形直人さん)のもとに、藩主の側室“お市の方”(仲間さん)が、拝領妻(大名や藩主の側室を家臣にめとらせること)として嫁ぐことになる。悪女だとうわさされていたお市の方を渋々ながら迎えた笹原家だったが、実際に嫁いできたいちは心優しく、気立てもよい妻で与五郎と仲むつまじい夫婦となった。しかし2年後、藩主の若君が病死し、いちが側室の“お市の方”だったときに生んだ男子が世継ぎとなったため、いちを城に戻すようにとの命令が下される。人の心を無視した理不尽なやり方に、ついに伊三郎親子といちは上意に逆らう決意をする……という物語。

 伊三郎の妻・すがを梶芽衣子さん、会津藩主の側用人・高橋外記(げき)を北村有起哉さん、会津藩主の松平正容(まさもり)を大杉漣さん、伊三郎の友人の浅野帯刀を松平健さんが演じるほか田畑智子さん、笹野高史さん、津川雅彦さん、橋爪功さんらも出演する。

 主人公の伊三郎を演じる田村さんが「『いち役は仲間さんにお願いできないかな』といったら引き受けてくださって本当にうれしく思っています」と話す通り、仲間さんのいち役は田村さんたっての希望といい、「彼女は芯の強いあの”いち”を、しっかりと演じていらっしゃいました」と絶賛。一方、仲間さんも「お芝居をご一緒させていただくのは初めてです。実はとても緊張していました。でも、田村さんはそこにいらっしゃるだけで、作品の空気を作ってくださる方。田村さん演じる伊三郎は愛情深く、家族思いの優しい方。まるで伊三郎さんの愛に包まれながらお芝居をしているような気持ちになって、伊三郎さんが『辛抱しろよ』『負けるなよ』と、いちに声をかけてくださるシーンでは、その言葉が胸に響いて涙が止まらなくなりました」と話している。

 また、剣の達人でもある伊三郎を演じるにあたって田村さんは、「僕がこれまでやってきた殺陣は『眠狂四郎』に代表されるように、流れるような、いわば“流麗”な、全くリアリティーのないものでしたが、今回は一太刀一太刀に伊三郎の怒りを込めた討ち合いにしたい」と話し、意志の強いいちを演じる仲間さんは「(いちは)この時代には、もしかしたら強すぎたのかもしれない。そのいちが持つ“あきらめない心”を大切に、“死んでも家族から離れない”という熱い気持ちで演じていきたいと思っています」と意気込んでいる。ドラマはテレビ朝日系で13年春に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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