斉藤さん:3分で分かる作品の魅力 痛快ドラマ好調路線に続くか

「斉藤さん2」第1話の1シーン=日本テレビ提供
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「斉藤さん2」第1話の1シーン=日本テレビ提供

 08年に放送された女優の観月ありささん主演の連続ドラマ「斉藤さん」(日本テレビ系)が「斉藤さん2」として5年ぶりに帰ってくる。今回は“主戦場”を幼稚園から小学校へと移し、小学生となった息子・潤一とともに、新しい街で、新しい人々と触れあっていく斉藤さんを描く。同局の人気ドラマ「ごくせん」と同様にパート1の水曜枠からパート2では土曜ドラマ枠での放送となる期待作だ。パート2の放送を前に見どころを紹介する。(毎日新聞デジタル)

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 「斉藤さん」は小田ゆうあさんの同名マンガが原作。パート1は08年1~3月に放送され、「うるさかろうが、煙たかろうが、斉藤さんは正義の道をゆく。」をキャッチコピーに、斉藤さんとその周辺にいる人たちを描いた。「KY(空気が読めない)」という言葉がはやった当時の世相や周りの様子を見ながら行動するのが無難という風潮に「空気なんか読むな」と切り込んで人気を集め、平均視聴率15.6%、最終回視聴率19.6%と高視聴率を記録した。

 パート1ではミムラさん演じる日和見主義の主婦・真野若葉が斉藤さんの「ダメなものはダメ」という己の正義を貫く姿に影響、刺激を受けながら次第に成長していく姿を描いたが、パート2では、斉藤さんが桐谷美玲さん演じる年若い主婦の山内摩耶との交流を通して斉藤さんがどう摩耶に向き合い、互いにどう変わっていくのかが見どころの一つとなる。

 パート1とパート2に共通しているのは、最大の魅力でもある「悪いことは悪い」と正義感を貫く斉藤さんのブレなさや強さで、視聴後はスカッとした爽快感が残る。今クールのドラマを見てみると、江角マキコさんが会社や世相をばっさりと切り捨てていく「ショムニ2013」(フジテレビ・水曜午後10時)と、堺雅人さんが型破りの銀行マンを演じる「半沢直樹」(TBS系・日曜午後9時)がそれぞれ初回視聴率18.3%と19.4%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録している。ともに「間違ったこと」には態度を曲げずに組織や“敵”と格闘する主人公の、自分の信念を貫く強さが視聴者の支持を集めており、「斉藤さん2」がそうした痛快ドラマの路線に続くのかどうか注目される。

 「斉藤さん2」は13日スタートで、毎週土曜午後9時から日本テレビ系で放送。

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