俳優の山田孝之さんが4日、東京都内で主演映画「凶悪」(石和彌監督、21日公開)の完成披露試写会に主要キャストとともに登場。死刑囚の告発からジャーナリストが殺人事件の真相を暴くベストセラー・ノンフィクションを映画化した作品で、2人の凶悪犯と対峙(たいじ)するジャーナリスト・藤井を演じた山田さんは「見終わった後、予定がある人たちは楽しめなくなります。友人関係が壊れても責任は取りません」と観客を挑発し、「見なくていいの?と思う作品。見る勇気がないのか? 見ろ、コノヤロー、バカヤロー!」と強気にアピールすると、共演者は大笑いだった。
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映画は、ベストセラー・ノンフィクション「凶悪 −ある死刑囚の告発−」(新潮45編集部編)が原作のクライム・サスペンス。NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」ですし屋の大将を演じているピエール瀧さんが今作では一転、事件を告発する死刑囚の須藤役に挑み、事件の首謀者で“先生”と呼ばれる男・木村をリリー・フランキーさん、藤井の妻を女優の池脇千鶴さんが演じる。
リリーさんは「犯人が僕とピエール瀧。これは、監督はふざけているのか、俺らで大丈夫なのかと思いながらもなんとか監督が形にしてくれた」とコメント。3週間というタイトスケジュールでの撮影について、山田さんが「笑いが起きる現場だった」と振り返ると、瀧さんは「せめて楽しいところを見つけないと、ある意味やってられなかった」とこぼしつつ、「凶悪がピークになるシーンは熱が上がり、想像以上にすごいものができた」と自信を見せていた。(毎日新聞デジタル)
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