山本裕典:「僕の背中見て燃えて」 若手イケメン率い座長公演

1 / 9

 俳優の山本裕典さんが主演し、25日から上演される舞台「私のホストちゃん」が11月2日にWOWOWで生中継される。同作はウェブ投票の結果でその日の“ナンバーワンホスト”が決まり、物語の結末も変わるという新感覚の舞台だ。主演の山本さんに、若手イケメン俳優たちが多数出演する中で、座長として挑む今作への意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 今回の舞台は、人気モバイルゲームを基に、2011年10月~12年3月までテレビ朝日系で放送されたドラマ「私のホストちゃん~しちにんのホスト~」の続編。ドラマ版のメンバーに加えて、山本さんや松下優也さん、吉村卓也さんらイケメンキャストも加わった。さらに、モバイルサイト「ホスモバ」と連動し、ウェブ投票などによる「ラブ」(ポイント)の数に従って、当日のナンバーワンホストが決まり、エンディングが変わるというマルチエンディングシステムも導入されている。

 “指名数”によってストーリーや結末が左右されるという新システムについては、出演決定後に知ったという山本さん。「ふざけんなと思いました。びっくりしましたよ!」と苦笑交じりに明かしつつ、「でも、チャンスだと思うんですよね。これだけ若い男の子たちが出ていて、みんなのファンがいるので、俺のところに引っ張ってこようかなと(笑い)。逆の恐れもありますけどね」と笑わせる。

 「なんとしてでも半分以上は勝ちたい。座長が負け越しちゃまずいでしょ」と苦笑いの山本さん。1位を勝ち取る作戦を聞かれると、「当初は番組宣伝で顔を売りまくると言ってたんですが、あんまり効き目がないんですよ。最終的には自腹を切るか……身内、友だちに来てもらうか……。秘策を考えます」と思案顔で、「さすがに生中継の日は勝ちたい! どんな手段を使ってでも」と笑いを誘っていた。

 今作には若手イケメン俳優が集まり、王子様系、オラオラ系などさまざまなタイプのホストが登場するが、山本さんが演じるのは自身とも共通するという「まっすぐ系」の新人ホスト・霧人(きりと)だ。「今までドラマでははっちゃけた役、舞台ではかちっとした役をやらせてもらって、分けてたんですけど、今回はコメディー。舞台でここまでかっちりふざけるのは初めて。今度は人をどうやって笑わせようかというのは楽しみです」と語る。苦手だという歌とダンスにも初挑戦しており、「ちょっと踊ります、ちょっと歌います」と苦笑いで、身体能力の高さも「どこかに入れられれば」と意欲を見せる。

 これまで、蜷川幸雄さん、宮本亜門さん、行定勲監督らが演出する舞台を経験してきた。自身にとっての舞台とは「自分を見つめ直すいい場所」だという。「ドラマや映画で毎日追われるように撮影してますけど、舞台はけいこで1カ月ちょっとかけて、自分を見つめ直したり、いろんな経験ができる。舞台をやることで経験値の凸凹さが平らになって、次のステップに行ける感覚があるんです」と思いを明かす。

 「いろいろな演出家の方にアドバイスを受けてきたし、いろんなことをいわれて苦しんできたので、僕のお芝居や姿勢で、みんなに刺激を与えられたらなと思います。僕の姿勢みたいなものを見て、感じて、燃えてもらいたい」と座長らしく若手への期待も口にした。

 舞台は、放送作家の鈴木おさむさんが総合プロデュースを務め、脚本・演出は村上大樹さんが担当。青山劇場(東京都渋谷区)で25日から11月4日まで上演予定。WOWOWライブでは、11月2日の公演を午後1時から生中継する。

写真を見る全 9 枚

テレビ 最新記事