テレビ質問状:ノンフィクションW「パンチを予見する男 ~ボクシングカメラマン福田直樹~」

ボクシングカメラマンの福田直樹さん
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ボクシングカメラマンの福田直樹さん

 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。11月15日に放送される「パンチを予見する男 ~ボクシングカメラマン福田直樹~」を担当したWOWOW制作局スポーツ部の大村和幸エグゼクティブプロデューサーに番組の魅力を聞いた。

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 −−番組の概要と魅力は?

 全米ボクシング記者協会の最優秀写真賞(アクション部門)を2011、12年と2年連続して受賞したカメラマン・福田直樹さん。福田さんの最大の特徴は“パンチの予見”。選手がパンチを打つと思った瞬間では遅く、決定的なカットにはなりません。パンチを打つ側の目になり、相手に隙(すき)ができた瞬間、パンチを打つべき間合いやアングルになった瞬間に、先回りしてシャッターを押すのです。どのようにしてあんなにすごい写真が撮れるのか、なぜ2年連続最優秀写真賞を受賞できたのか。そんな彼の魅力に迫る番組です。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 福田さんは小学生時代にボクシングのとりことなり、専門誌の編集者をへて、カメラマンの道へと進まれました。最初ほとんどカメラの正式な知識もないまま米国に渡った福田さんでしたが、ほぼ独学で学んだ技術はやがて、世界に名だたるカメラマンたちと肩を並べ、あるいはそれ以上の成果を出しました。なぜそんなすごいことができたのか。そこをお伝えしたいと思ったのがきっかけです。

 −−制作中、一番に心掛けたことは?

 福田さんはまだ一般の人にはあまり知られていないので、福田さんの何がすごいのか、どのようにして、パンチを予見できるのか。パンチを予見できたとしても、その感性でどこまで追い込めるのか。その点を番組としては掘り下げよう、追求しようと心がけました。

 −−番組を作る上で大変だったエピソードは?

 一番苦労した点は、意外と福田さんが寡黙な方だったことです。いろんな角度から、ご本人にいろいろとお話をしていただいたのですが、意外ともの静かな方なので、制作側としてはどのように番組にしていくのか苦労しました。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 世界に、こんなすごい日本人がいるんだと改めて知ってもらいたいです。ここまですごい成果を残した日本人は、ボクシングカメラマンとしては福田さん以外いないと思います。福田さんに続く、第2、第3のボクシングカメラマンが出て来てくれるとうれしいです。

 とにかく、福田直樹とはどういう人間なのか。どんなにすごいのか、どんなことをやってきたのかを知ってもらえる番組になっていると思います。福田さんは、本当にパンチを予見しています! ぜひ番組をご覧ください。

 WOWOW 制作局スポーツ部 エグゼクティブプロデューサー 大村和幸

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