「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞した白石一文さんの小説「私という運命について」がWOWOWで連続ドラマ化されることが明らかになった。白石さんの作品が映像化されるのは今回が初めて。バブル崩壊後の激動の時代を生き抜いたひとりの女性と、数奇な運命をともにした男たちを描いた心に響く感動のラブストーリーで、映画「脳男」の瀧本智行さんが監督、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「おひさま」の岡田惠和さんが脚本を手がけ、WOWOWの「連続ドラマW」枠で2014年3月から放送される。
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連続ドラマは初めてという瀧本監督は「監督をやらないかという話をいただいた時、正直お断りするつもりでした」と明かしながら、「でも、白石さんの小説を読んですぐに気が変わった。どうしても自分の手で映像化したくなりました」とコメント。「原作に対する僕なりの思いを、いかに映像に昇華できるか、挑戦はもう始まっています」と熱く語っている。
「私という運命について」は、バブル崩壊後の激動の時代を生き抜いた一人の女性・亜紀の29~40歳までの約10年間と、その数奇な運命をともにした男たちを描くラブストーリー。この10年間には、01年のアメリカ同時多発テロや07年の新潟県中越沖地震など、さまざまな歴史的出来事が起こり、亜紀の家族、恋人、友人といった周囲の人々も時代に翻弄(ほんろう)され、人生に葛藤していく。
原作の愛読者でもある岡田さんは「このドラマは、私たちと同じ時代を生きたごくごく普通の女性の人生を、凝縮した大河ドラマのようにドラマチックに描いています。書きながらこんなに涙を流したドラマはありませんでした」と話し、「亜紀を通して、迷ったり、後悔したりしながら、それでも前を向いて運命と闘う勇気をお届けできると確信しています」と語っている。
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