本の王子様：年間トップは「ドリフターズ」　格差拡大の中「ワンパンマン」など新しい芽も

2013年12月29日 11:00

MANTANWEB編集部

　マンガ、ライトノベルの専門店「まんが王八王子店」のバイイングマネジャー・日吉雄さんが、売れ筋商品を毎週報告する「本の王子様」。今回は特別編として、コミックスの年間ランキング（2012年12月～13年11月）を基に、13年の状況を振り返ってもらいました。1位に輝いたのは13年3月に発売された「ドリフターズ」3巻でした。

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　トップの「ドリフターズ」は、11年の年間ランキングでも2位にランクインした人気作で、約1年半ぶりの新刊となりましたが、売り上げを落とすことなく人気をキープしています。異世界に飛ばされた武将の活躍を描いた作品で、テンポのよさとワクワク感がある展開が人気のようです。そして、もともと人気があった作品ではありますが、今年、大ブレークしたのが「進撃の巨人」でした。テレビアニメ化の効果は絶大だったようで、9巻が3位、10巻が5位にランクインしました。

　振り返ってみると、今年は売れる作品とそうでないものの格差がさらに広がった印象です。そんな中、ウェブコミックの「ワンパンマン」1巻が8位、マンガ専門店を中心に人気を集めている「モンスター娘のいる日常」2巻が9位と健闘したのに加え、トップ10入りは逃したものの、ジャンプの新鋭「食戟のソーマ」1巻が13位に入るなど、新しい芽が出つつあるのはうれしいところです。

　「ワンパンマン」のほか、アニメ化された「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！」などのようにウェブコミックの今後も注目されます。ウェブコミックは14年以降もさらに群雄割拠になることが予想され、当店のランキングをにぎわせるかもしれません。