テレビ質問状:ノンフィクションW「映画タイトルデザイナー・赤松陽構造」映画の顔を託された男

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 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。2月21日に放送される「映画タイトルデザイナー・赤松陽構造(あかまつ・ひこぞう) 文字に込めた“自由”」を担当したWOWOW制作部の石川剛プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力は?

 「うなぎ」「御法度」「HANA−BI」など、日本の名画を多く手掛けてきたタイトルデザイナー・赤松陽構造さん。“ひこぞう”と読みます。一般にはこの名前は知られていませんが、映画界では超有名人です。番組では今村昌平監督、大島渚監督、北野武監督、周防正行監督など日本の名匠たちに信頼され、タイトルデザインという映画の顔作りを託されてきた、赤松陽構造という頑固でいちずな映画の職人の物語を描いています。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 普段、日のあたることのない“映画職人”の話をやりたいと常々思っていました。そこへ映画マニアの若手ディレクターが企画を持ち込んでくれたのです。それで赤松さんの実績などを調べてみたらとんでもなくすごい人だと分かり、急いで赤松さんの事務所に日本酒の一升瓶を抱えて取材のお願いにいきました。

 −−制作中、一番に心がけたことは?

 赤松さんが常々僕たちに言っていた、「間違えて伝えない」ということです。タイトルデザインというのは、ただカッコいい文字を書けばいいということではなく、想像以上に複雑で奥が深い職業。それを理解して、正しく伝えることを第一に考えました。

 −−番組を作る上で大変だったエピソードは?

 苦労したのはディレクターだと思います。基本的に机に向かって「書く」という作業しかないので、それをどういう映像表現で43分間のドキュメンタリーにするのか。ストレートに演出力の出る番組だと思います。

 −−番組の見どころを教えてください。

 前述した赤松さんの「作業机から広がる無限の世界」を体験してもらえばと思います。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 「とある映画職人の物語」にご期待ください。

 WOWOW 制作部 プロデューサー 石川剛

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