内野聖陽:ベルリン映画祭で松ケンに嫉妬?

「家路」の完成披露試写会に登場した(左から)内野聖陽さん、松山ケンイチさん、久保田直監督
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「家路」の完成披露試写会に登場した(左から)内野聖陽さん、松山ケンイチさん、久保田直監督

 俳優の松山ケンイチさんと内野聖陽さんが20日、東京都内で行われた映画「家路」(久保田直監督)の完成披露試写会に登場した。同作が出品された第64回ベルリン国際映画祭に参加した内野さんは、喜びの報告とともに、松山さんが現地には行けなかったため、「客席のドイツ人女性から『ケンイチくんはいないんですか?』って聞かれた」というエピソードを披露。すると松山さんは「サクラじゃないんですか?」と疑いつつも、「うれしいです」と笑顔。それに対して内野さんは「ちょっと不愉快でしたけど。うそです」とジョークで笑わせた。

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 内野さんは松山さんを「ケンちゃん」と呼び、2人はたびたび笑顔で顔を見合わせるなど、ステージ上では仲のよさが伺えた。2人について、久保田監督は「ケンイチはすごく大人。僕とは25歳くらい年が違うが、同級生や先輩と話しているような気になる。こうだと思ったら、まったくブレない。ウッチー(内野さん)はその真逆。たえず悩んで、すごく深く考える。揺れながら答えを見いだしていく」といい、「実は、それぞれの役柄がまさしくそういう人物なので、本当にそこに生きているというように感じていただけると思う」と作品をアピールした。

 映画は、東日本大震災後の福島を舞台に故郷への帰還と家族の再生を描く。3月11日以降、放射能の影響で立ち入りができなくなった警戒区域内が故郷の沢田次郎(松山さん)は、高校2年のある事件以来、家を出て故郷に帰っていなかった。しかし、誰も住めなくなった故郷の町に帰ることを決心し、汚された土を耕し暮らし始める。兄の総一役を内野さんが演じている。3月1日公開。

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