2014年後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「マッサン」に出演する朝ドラ史上初の外国人ヒロインが米女優のシャーロット・ケイト・フォックスさんに決定し4日、同局でお披露目された。今回は、国内のみならず英国を中心とした欧州、米国で公開オーディションを実施し、国内外合わせて約500人の応募者の中からヒロインに抜てきされたというフォックスさんはどんな女優なのだろうか? ヒロイン抜てきの決め手も交えながらその横顔を紹介する。
ウナギノボリ
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「マッサン」は、日本のウイスキーの誕生を支えた竹鶴政孝とその妻の英国人の妻・リタをモデルにした奮闘記。主人公の名前を亀山政春と亀山エリーに変えて俳優の玉山鉄二さんとフォックスさんが主役夫婦を演じる。
今から90年以上も前に異国の地である日本で生きることを決心し、“日本人”として厳しい時代を生き抜いていくヒロイン・エリーを演じるフォックスさんは、1985年8月14日生まれの28歳。身長167センチで、NHKによると既婚という。米ニューメキシコ州のサンタフェ出身でノーザンイリノイ大学で演劇専攻の修士課程を修了後、「ステラ・アドラー・スタジオNY」など著名スクールで演技とダンスを学び、主に舞台を中心に活躍している。祖母はスコットランド人で、今回が初の日本のテレビドラマ出演となり、今後はクランクインに向けて日本語と演技のレッスンを受けるという。
4日の東京都内での発表会見に玉山さんと腕を組んで登場したフォックスさんは「コンニチハ。ヨロシクオネガイシマス」と日本語であいさつし、その後は通訳を介して英語でコメントした。ヒロインに抜てきされた気持ちを「名誉なこと。私がやってもいいのかという気持ち。早く撮影に臨みたいという気持ちで興奮している」と目を輝かせた。オーディションも含めて2回目の来日というフォックスさんは日本の印象について「食事は本当においしい。フカヒレもいただいた。皆さん優しくて“愛のシャワー”を浴びている感じ」とユーモアたっぷりに表現し、「日本のドラマでは(12年下半期の朝ドラ)『純と愛』がお気に入り」と発言して会場を沸かせた。
ドラマの桜井賢制作統括は「日本人に親しみのある雰囲気を持ち、演技力があったこと。コメディエンヌとしての才能があること」がヒロイン抜てきの決め手だったと明かし、「1週間足らずで、日本語の3分以上の台本3種類ほどを短期間で身につけてきた。丸暗記ではなくせりふの意味を理解して自分のものにしていて、演技力の高さに圧倒された」と絶賛。夫役の玉山さんも「実際のエリーと同様にシャーロットもいろんな壁にぶち当たると思う。少しでも彼女を支えられるようにバックアップしていきたい」と話した。
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