フジ・亀山千広社長:恋愛ドラマ退潮に持論「作りづらくなっている」

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 フジテレビの亀山千広社長は25日の定例会見で番組欄から姿を消しつつある恋愛ドラマについて持論を披露した。「テレビ業界全体で、僕らよりも若い作り手たちが恋愛ドラマに興味をなくしているのかなと思う。他局でも作り手が出てきていない。テレビ全体の流れだと思う」と現状を分析し、携帯電話などの登場により「恋愛ドラマを作りづらくなっている」との見方も示した。

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 今クールの恋愛ドラマは同局の「続・最後から二番目の恋」(木曜午後10時)のみとなっている。現状に対し、若手が恋愛ドラマに興味をなくしていると分析した上で、「大ヒットしている『アナと雪の女王』も、普通だったら王子様が活躍しなければいけない話なのに、最終的には姉妹の愛に行く。全世界的に恋愛ドラマが一つの節目に来ているのではないか、という気がするんですが、それはちょっと言い過ぎですね」と冗談めかしながらも持論を展開した。

 さらに、「携帯が誕生して、恋愛ドラマを作りづらくなっていると思う。“すれ違い”や“思い違い”が作りづらいんですね。『待ち合わせにすれ違いが生じて、やきもきする』というシーンがなかなか作れない。その中で仕事や同僚、いろいろな条件を入れると、純粋に恋愛だけにならなくなって、見え方が違ってきてしまうのではないか」と説明。また、「僕らのころはアイドルを使ってラブストーリーを作っていたが、個人的には若い役者さんたちでこの人たちのラブストーリーを見てみたいと思わせるタイプの方たちがいなくなっているのか、発見できなくなっているのかというのが実情だと思う」とも語った。

 また、恋愛ドラマが中心だった“月9ドラマ”も今期は毛色の異なる「極悪がんぼ」を放送しており、亀山社長は「かなりのチャレンジだが、もっと振り切ってもらってもいい。思い切り振り回してほしい」と期待。大多亮常務も「いままでの視聴者層とは違う男性の視聴者が通常の月9より多い。(恋愛もの以外を)何年かに1回やるのは、月9の長い歴史にとってはいい」と語った。

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