女優の長澤まさみさんが、1966年にフジテレビ系列で放送された名作ドラマをベースにした7月スタートの連続ドラマ「若者たち2014」に出演することが6日、明らかになった。上京したもののうまくいかず地元に戻り、ドラマの軸となる佐藤家の5人兄弟に深く関わっていく屋代多香子を演じる長澤さんは、役作りで“パーマヘア”に変身し、「実際にこの髪形で衣装を着てみると、その役柄に入れる気がしてとても楽しみです」と意気込んでいる。

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　「若者たち」は、幼いころに両親を亡くし、兄弟だけで力を合わせて生きてきた貧しい5人兄弟が、たくましく生きてゆく姿を通し、まだ残る戦後の傷跡、社会の貧困、学歴社会、学生運動など当時の社会問題を鮮烈に描いた物語。昭和版で田中邦衛さん、橋本功さん、佐藤オリエさん、山本圭さん、松山政路さんが演じた5兄弟を、現代版では妻夫木聡さん、瑛太さん、満島ひかりさん、柄本佑さん、野村周平さんが演じ、当時の作品をベースにしつつ、今の社会を切り取った青春群像劇となる。

　長澤さんは自身の役どころについて「実家や地元が嫌いで、実家を捨てて夢を追いかけて上京したもののうまくいかず、また地元に戻る、という設定。多香子は今のままではなく、“私はこうなりたい”という貪欲さや好奇心がすごくある人だと思います」とコメント。ドラマの石井浩二プロデューサーは長澤さんの起用について「個性ある兄弟たちに、また違った形で影響を与えてしまう重要な役柄。異彩を放つ強烈なキャラクターを演じてもらうことを考えると、どうしても長澤さん以外考えられませんでした」と語っている。ドラマは7月9日から毎週水曜午後10時に放送。初回は30分拡大版。