MD松尾のヒット解析:新作「フリーダムウォーズ」が想定以上の伸び

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「フリーダムウォーズ」(Vita、SCE)が当初の想定より大幅に伸びており、Vita本体も前週の倍以上売り上げています。「ゴッドイーター」シリーズ(バンダイナムコゲームス)の開発会社でもあるシフトが参加しているということも手伝ってか、昨年11月に発売された「ゴッドイーター2」のVita版と同程度の初動を記録。開発会社を前面に出すなど同シリーズのユーザーに届くプロモーションを行ったこともヒットの一因でしょうね。

 2位は「仮面ライダー バトライド・ウォー2」(PS3、バンダイナムコゲームス)。劇中の主題歌などが収録された期間限定生産版は前作とほぼ同程度の売り上げですが、通常版がややスロースタートですね。3位以下は、Z指定タイトルの「ウォッチドッグス」(PS3・PS4・Xbox360、ユービーアイソフト)のPS4版、「太鼓の達人 どんとかつの時空大冒険」(3DS、バンダイナムコゲームス)と新作が続きました。

 ◇今週の動き

 「フリーダムウォーズ」のV2を予想しています。この勢いはまだまだ続いてくれるのでは。2位には、毎回驚異的なロングセールスを記録する「太鼓の達人 どんとかつの時空大冒険」(3DS、バンダイナムコゲームス)が浮上か。3位は「ウォッチドッグス」のPS3版と予想しています。

 ◇ランキングは次の通り。(6月23~29日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 フリーダムウォーズ(Vita)

2位 仮面ライダー バトライド・ウォー2(PS3)

3位 ウォッチドッグス(PS4)

4位 太鼓の達人 どんとかつの時空大冒険(3DS)

5位 ウォッチドッグス(PS3)

6位 妖怪ウォッチ(3DS)

7位 マリオカート8(WiiU)

8位 ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます!(Vita)

9位 ワールドサッカー ウイニングイレブン2014 蒼き侍の挑戦(PS3)

10位 ポケモンアートアカデミー(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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