ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、4日午後7時から放送される3時間のバラエティー番組「うわっ!ダマされた大賞」(日本テレビ系)だ。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
大がかりな仕掛けを駆使して芸能人が“ダマし合う”恒例のドッキリ番組が昨年末以来7カ月ぶりに帰ってきた。今回は審査委員長に「関ジャニ∞」の村上信五さんを迎え、人気タレントたちがさまざまなドッキリにダマされる。
目玉の一つとなるのがフィギュアスケーターの安藤美姫さんへの初ドッキリだ。埼玉県長瀞町の住人たちが、旅番組のロケに来た安藤さんに町ぐるみでドッキリを仕掛ける。アスリートとして活躍してきた安藤さんが、芸能界の“お約束”にどう対応していくのか見どころだ。
また、秀逸なリアクションから「キング」と呼ばれるロッチの中岡創一さん、「クイーン」と称される鈴木奈々さんと、すべてに薄いリアクションの蛭子能収さんという異色の取り合わせとなる3人に1カ月密着してのドッキリ対決をはじめ、「妖怪ウォッチ」をほうふつとさせる“妖怪芸能人”のダマし企画、「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go~ありのままで~」にのせた“ありのままじゃない芸能人”への企画など盛りだくさん。最近は珍しくなった大がかりなセットも手伝ってついつい大笑いしてしまう。
ドッキリ番組の良さは、人気タレントたちの普段見せない“オフっぽい素顔”が見られることが大きい。しかしコントやネタ番組が激減し、フリートークのバラエティーが主流となった昨今にあっては、タレントの素顔よりはリアクション、そして企画自体の“ネタ”としての面白さが重要になっているようだ。ネタとしての完成度が高いからこそ、何も考えずに笑うことができるということだろう。爆薬にクレーンまで使った大がかりなあばれる君の企画も良かったが、個人的には、妖怪企画でミイラを演じたフィフィさんのハマりぶりも心に残った。
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