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10月31日(木)放送分
俳優の太川陽介さんとマンガ家の蛭子能収さんのコンビと女性ゲスト(マドンナ)の3人が路線バスを乗り継いで目的地を目指す人気の旅バラエティー番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)の最新作「御殿場~直江津ふれあい珍道中」が13日午後6時半から放送される。2007年のスタート当初から高視聴率を記録し、最近でも視聴率12~13%台を獲得する人気番組も今回でシリーズ第18弾だ。番組を手がける越山進プロデューサーに番組の裏側を聞いた。
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「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は07年から不定期に放送されている旅バラエティー。太川さんら3人が、路線バスを乗り継いで3泊4日の日程内で目的地への到達を目指す。「移動は原則として路線バス」「インターネット使用禁止」「宿は自分たちで探して交渉する」といった厳しいルールがあり、地図や時刻表を片手に率先してルートを判断していく太川さん、自由すぎる蛭子さんの行動、まったく予定調和ではない“ガチ”な展開でファンも増加中だ。
越山さんは「最初はもうちょっと普通の、移動手段が路線バスという旅番組だったんですが、だんだん(ゴールに)着くか着かないかみたいなゲーム的要素が強くなっていったんです」と明かす。「きれいな景色や町並みを見たいとか、おいしそうな料理を食べたいとか、温泉とかっていうのをベースに作る普通の旅番組とは趣が違う。その先駆けだったのかもしれない」と語り、「スタートとゴールだけ決めてあって、『はい、あとはよろしく』という(出演者への)丸投げな感じがうまいこと受けたんじゃないですかね」と人気の理由を分析する。
「そもそもは移動手段がバスという普通の旅番組でしたけど、自分たちで宿を取ったり、自分たちでバスを探したりというのは、それまでのいわゆる旅番組にはなかった要素だと思う」と企画の新奇性を説明。2人のキャスティングについては「太川さんは割と几帳面で、頼りになるタイプ。蛭子さんはなんでも勝手にやる感じだから、蛭子さんのいろいろ壊していく感じは狙ってキャスティングしたと思う。ただ、ここまでハマるとは思ってなかったでしょうね」と明かす。
シリーズの初期は空き時間に観光をする余裕もあり、「ルートを2~3本間違っても最終的にゴールにたどり着ける設定」だったが、回を重ねるごとにミッションはきつくなっているという。番組作りでもっとも気を使うのはルート(スタートとゴール地点)の設定で、「やっぱりドラマチックにしたいので、いろんなことが起こりそうなルートを探しますね。あまり簡単すぎてもつまらないし、ハードすぎてもダメなのでさじ加減が難しい。これだけやっていると、3泊4日でギリギリ着くか着かないかみたいなルートを探すのは大変です」と苦労を明かす。
「太川さんもスキルが上がってきて、僕らが想定しているルート以上のルートを掘り当てたりするんですよ。(番組は)僕らと演者の真剣勝負だったりもする。ある意味、視聴者が関係ないところでガチなんですよ」と楽しそうに語る。「あの2人、絶対ゴールしたいんですよ。負けたくない、ゴールできないとすごく悔しいんですって。蛭子さんもゴールに対するモチベーションはすごく高いんですよ。やっぱりゴールできないと悔しいみたい。ロケはつらいから憂鬱らしいですけど、2人は番組のことをすごく愛しているんですよね」と“番組愛”を語り、笑みがこぼれた。
編集では、変な空気や険悪なムードもあえて残しているという。「例えば、歩き疲れて険悪な感じになると、普通は編集(でカット)したくなるんですけど、でもそのまま使う(笑い)。『何かこの人たち、変な感じになってる』というのも楽しみたいんですよ。『完全に太川さんが蛭子さんに怒ってるじゃん』『この2人、本気でけんか気味になってるよ』というのも残すんです。マドンナがロケがつらすぎて怖い顔になったとしても……使ったりします」とニヤリ。「あくまでも、“ドキュバラ(ドキュメントバラエティー)”として撮っているので、ありのままの素材感を極力消さない。それは独特かもしれないですね」と話す。
裏番組の「めちゃ×2イケてる」(フジテレビ系)を超えたなどと報じられたこともあったが、越山プロデューサーは「あんまり目立ちたくないんですよね。視聴率がいいのはありがたいですけど、もうちょっと目立たずにひっそりとやりたいというのが本音です」と心境を明かす。さまざまなオファーも舞い込んでいるというが、「基本的にはすべて断っている」といい、大みそかに放送するのでは?と一部でささやかれたことについても「ないですね」ときっぱり。現在は年3作ペースで新作を放送しているが、「これ以上は無理」という。次回作は未定だが、「まだなんとも言えないですが、正月にやる可能性はあります」とファンにはうれしいコメントも飛び出した。
13日放送の最新作は、おなじみのコンビに“マドンナ”として女優の野村真美さんを迎え、静岡県の御殿場から新潟県の直江津を目指す。越山プロデューサーは「今回珍しいことに蛭子さんが寝てないんですよ。それは理由があるんですけど、本編を見ると『そういうことね』って分かると思う。いつもは)すぐ寝ちゃうんですけど、寝ない蛭子能収が見られます」と注目ポイントを紹介し、「今までよりも距離は短いですけど、結構ドラマチックです。特に後半は、ハラハラできます。成功とも失敗とも言いませんけど、ギリギリ、紙一重の展開になってます」とアピールする。
なお、今年4月のDVD化第1弾の好評を受け、第2弾として「出雲~枕崎編」、「四国ぐるり一周編」(各3800円、税抜き)が2015年1月6日に発売されることも決定した。前作に引き続き、音声特典として“太川陽介×蛭子能収×マドンナ”によるオーディオコメンタリーを収録するほか、映像特典としてテレビ東京フェスティバルでの「太川&蛭子 はじめてのトークショー」の映像も前後編に分けて収録予定だ。
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2024年11月03日 04:00時点
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