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二階堂ふみ:これまでの茶々像を崩したい 秀吉の寵愛受ける「第2の正室」

テレビ
NHK提供

 人気グループ「V6」の岡田准一さん主演のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は、7月20日放送回の平均視聴率は番組最高の19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。その後、落ち込んだが、8月31日放送の第35回「秀吉のたくらみ」では14.5%(同)と再び上昇するなどクライマックスに向けて注目が集まっている。そんな中、物語の重要な役割を担っているのが秀吉の寵愛(ちょうあい)を受ける「第2の正室」の茶々だ。豊臣家の行く末を変えたとまでいわれる茶々役を演じている女優の二階堂ふみさんに、茶々役に懸ける思いや撮影エピソードなどについて聞いた。

 ◇自ら茶々役を志願

 茶々役は「もともと演じてみたかった」という二階堂さん。自ら「茶々をやりたい」と志願したというが、それは「父の影響が大きかった」と語る。「父が日本史、特に戦国時代が好きでいろんな本を読んでいて、何年か前に私が『歴史上の人物で演じるなら誰がいいと思う?』と聞いたら『ぜひとも茶々をやってほしい』と。そのときに『茶々ってどんな女性なの?』と聞いたらスパッと『悪女』といわれました」と笑う。だが、もちろん理由はそれだけではなく、茶々というキャラクターに二階堂さん自身が引かれたことが大きいという。「まず、お父さん孝行がしたいな、ということがあって。だけどそれから自分でいろいろ調べてみて、男性を支えながらもまっすぐに生きた女性というのが、すごくすてきだなと思ったことも大きいですね」と茶々役を熱望した理由を語る。

 ◇新たな茶々を演じてみたい

 その個性的なキャラクターゆえに、茶々はこれまで小説やドラマ、映画など多くの作品で扱われてきた。ファンも多く、固定化したイメージが先行しがちだが、二階堂さんは「茶々というキャラクターをものすごく好きって方がいらしたり、その期待にどう応えたいですかと聞かれることがあるのですが、今までの茶々像を固定せずに、逆に崩していきたいなと思っていて。新しくて面白い茶々にしたいですね」と新たな茶々像に意欲をみせる。先入観を排除し、「変に固めずにやりたい」と考えた。見方によっては秀吉を翻弄したようにも見える茶々だが、「翻弄したくて翻弄したわけではなく、自然の成り行きだと思っています。だからこそ、茶々自身が魅力的である必要があるのかなと思いますね」と語る。

 ◇竹中直人から「淀だねえ…」

 竹中直人さん演じる秀吉の寵愛を受け、翻弄するかのような立ち居振る舞いをみせる茶々。秀吉とのシーンは見どころの一つだが、実際の現場はどのような雰囲気だったのだろうか。二階堂さんは「秀吉との濃密なシーンがあって、竹中さんは撮ったあとにモニターを見ながら『ああ、淀(茶々)だねえ』とおっしゃってくださって。あまり淀はこう、秀吉はこう、という話はしないんですが、包み込んでくださるような……」と撮影でのエピソードを語る。「(竹中さんは)大先輩で年も離れてますけど、そういうことを感じさせない現場でのあり方が素晴らしいなと思います」といい雰囲気で撮影が進んでいると話し、「すごくちょっかい出されるんですよ。それに応えつつ……」と笑顔で現場のエピソードを明かす。

 ◇茶々は「いろんな面を出しても許される」

 茶々を演じる上で、時代性の違いを感じ、戸惑うこともあった。「(嫁いでいった豊臣家が)父と母の敵(かたき)であったり、そういう気持ちは現代の自分には理解し難いところもある」と二階堂さん。だからこそ、現場に入ってからは「見ている人がスッと入っていけるような、説得力のあるような心情を保つことを課題としています」と明かす。「(茶々は)“生きる”という選択をしたからこそ、そこ(豊臣家)に行ったと思う。でもある意味、“生きる”を選択することによって、(自分を)殺した部分もあるのかな、と思います」と茶々の心情を推しはかる。そういった難しい部分も含めて茶々を演じる上での喜びも感じている。「茶々は遊びがいのある、幅のあるキャラクター。いろんな面を出しても許される。美しく、品よくだけじゃなく、現代の女性に近いところもあったりして、本当に面白い」と語る。

 ◇期待の声を裏切っていきたい

 撮影での苦労について二階堂さんに聞くと、笑いながら「かつらが重いので、それが悩みですね」と即答した。「3回髪形が変わって、1回目と2回目はそうでもないんですけど、3回目はすごくゴージャスで。楽しいんですけど、秀吉の寵愛を受けてからのかつらはものすごく豪華なんですよね。実は、女性キャストの中で一番かつらが重いらしいです」と明かした。

 物語が進み、ますます重要度が高まっていく茶々。二階堂さんの演技に期待する声も日に日に大きくなっていくが、「ありがたいなと思っていますが、それを糧にしようとは思っていません」ときっぱり。「期待のお言葉をいただけることは光栄ですし、うれしいですけれど、でも、そういう声を裏切っていきたいなと思う気持ちもあります」と語る。物語がクライマックスを迎えつつある中で、より注目が集まっているが、二階堂さんは気負わず、自分の信じる茶々を演じていくという。「演じる人が違えば、そのキャラクターに対する見方も印象も変わると思う。時代劇にはそういう面白さがある。『軍師官兵衛』も年齢問わずいろいろな方に見ていただいて、いろいろなことを思っていただけたらいいな、と思っています」とメッセージを送った。大河ドラマ「軍師官兵衛」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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