松山ケンイチ:「の・ようなもの」“続編”で主演 森田芳光監督へのオマージュ作品

故・森田芳光監督へのオマージュ作品「の・ようなもの のようなもの(仮題)」に主演する俳優の松山ケンイチさん(左)
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故・森田芳光監督へのオマージュ作品「の・ようなもの のようなもの(仮題)」に主演する俳優の松山ケンイチさん(左)

 俳優の松山ケンイチさんが、2011年12月に急逝した森田芳光監督の映画デビュー作「の・ようなもの」(1981年公開)のその後を描く新作映画「の・ようなもの のようなもの(仮題)」に主演することが17日、明らかになった。森田監督を慕うスタッフとキャストが集結して練り上げた企画で、「の・ようなもの」に出演していた伊藤克信さん、尾藤イサオさん、でんでんさんも同じ役柄で登場。森田組に縁のあるキャストの出演も予定するなど、森田監督へのオマージュ作品で、2015年公開予定。

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 森田監督の遺作「僕達急行 A列車で行こう」でも主演を務めた松山さんは「『の・ようなもの のようなもの』の世界に自分が入ることがとても不思議で同時に光栄にも思います。今回のほとんどの出演者が森田作品経験者なので、その中で仕事ができることもとても喜ばしく思っております」とコメント。「奇をてらわず、人間そのもののおかしさが出せたら。とにかく真っすぐに役と向き合おうと思います。落語に出会えたのもこの作品のおかげです。落語も存分に楽しみたいと思います」と意気込んでいる。

 映画は、東京の下町を舞台に二ツ目の落語家・志ん魚(伊藤さん)の青春を軽妙なタッチでつづった前作「の・ようなもの」のその後の物語。落語家一門・出船亭に入門した志ん田(松山さん)が、師匠の志ん米(尾藤さん)に頼まれて、以前にこの一門に在籍していた志ん魚(伊藤さん)の行方を探し出す羽目になり……というストーリー。「の・ようなもの」から森田作品の助監督・監督補を務めてきた杉山泰一さんが今作で映画監督デビューを果たす。

 杉山監督は主演のさんについては「松山さんは純真に役になりきれるところが魅力。この企画を考えた時点で主役は松山君しかいないと考えていたので、彼が引き受けてくれたことが、このプロジェクト(始動)の大きな要因になっています」と説明。三沢和子プロデューサーは、杉山監督について「(森田監督と)ずっと長い間一緒にやっていた方。森田監督の中の何かを必ず杉山さんも持っていると感じているので、昔の作品にこだわらず、杉山カラーのものを作ってほしい」と期待している。

 映画は5日に栃木県日光市でクランクインし、東京都内、小田原、伊豆でのロケを経て、30日にクランクアップ予定。

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