今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。直木賞を受賞した葉室麟さんの小説が原作の「蜩ノ記(ひぐらしのき)」(小泉堯史監督)は4日公開。俳優の役所広司さんと人気グループ「V6」の岡田准一さんが初共演した時代劇だ。また同じく4日公開の直木賞作家・辻村深月さんの小説が原作のミステリー「太陽の坐る場所」(矢崎仁司監督)は、水川あさみさんと木村文乃さんが高校の同窓生を演じ、女性同士の嫉妬や羨望(せんぼう)を描く。
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「蜩ノ記」は「生きる時間を区切られてしまったときに、残された人生をどう生きるか」がテーマで、城内で刃傷騒ぎを起こした檀野庄三郎(岡田さん)が、7年前に藩主の側室と不義密通の罪を犯した戸田秋谷(役所さん)の監視を命じられ寝食を共にする。次第に庄三郎は秋谷の誠実な人柄に感銘を受け、7年前の事件について調べたことから、藩を揺るがす重大な事実にたどり着くというストーリー。秋谷の娘・薫役を堀北真希さん、秋谷の妻・織江役を原田美枝子さんが演じるほか、青木崇高さんや寺島しのぶさんが出演。
「太陽の坐る場所」は学校中の人気を集め、クラスの女王だった響子(水川さん)と、付き従う影のような友人の今日子(木村さん)の高校卒業から10年後を描き、地元の地方局アナウンサーとして満たされない日々を過ごす響子と、人気女優になった今日子がクラス会で再会を果たすという内容。
そのほか4日には、インド初のメジャーリーガーを発掘したスポーツエージェントの実話を描くディズニー映画「ミリオンダラー・アーム」(クレイグ・ギレスピー監督)、北朝鮮のスパイを描く「レッド・ファミリー」(イ・ジュヒョン監督)のほか、俳優の安田顕さんが初めて“オネエ”役に挑戦した「小川町セレナーデ」(原桂之介監督)などが公開。3日にはベストセラー小説の実写版「悪童日記」(ヤーノシュ・サース監督)が公開された。
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