フジテレビ:石原&松下の“姉妹愛ドラマ”で第2の「アナ雪」狙う

16日スタートのドラマ「ディア・シスター」(フジテレビ系)の一場面
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16日スタートのドラマ「ディア・シスター」(フジテレビ系)の一場面

 ディズニーの劇場版アニメーション「アナと雪の女王」(アナ雪)や、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」がヒットし、ダブルヒロインが注目される中、フジテレビは16日から石原さとみさんと松下奈緒さんがダブル主演し、姉妹を演じる連続ドラマ「ディア・シスター」(木曜午後10時)をスタートさせる。正反対の性格の姉妹が衝突を繰り返しながらも、支え合いながら生きていく……という姉妹愛を軸にしたラブコメディーで、ヒットを狙う。

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 手がけるのは、香里奈さん主演で3人の女性の恋愛模様を描いた“月9”ドラマ「私が恋愛できない理由」や、篠原涼子さん主演のラブコメディー「ラスト・シンデレラ」などの話題作を生み出したフジテレビドラマ制作センターの中野利幸プロデューサーだ。

 「姉妹もの」という企画は、中野プロデューサーが以前から温めており、今年のアナ雪ブーム、ダブルヒロインブームに乗り、実現に至った。

 中野プロデューサーは「フジテレビのドラマはF1(20~34歳までの女性)、F2(35~49歳の女性)をメインターゲットに描いてきたことで成功してきた。(フジテレビの)DNAとして、その層の等身大のドラマで成功させることが大事」という。自身のドラマ作りは「感情移入してもらうこと、共感してもらうこと」を大切にし、女性の主人公と等身大のキャラクターにこだわっている。

 ダブルヒロイン作品には「感情移入できる人(キャラクター)が数人いた方が作りやすい。見ている人もどちらかに感情移入してドラマにはまってくれる」という力があるという。なかでも姉妹愛というテーマには「アナ雪にも共通していると思いますが、家族の絆は切りたくても切れないもの。女の友情より、姉妹だからこそ言える(描ける)本音がある」といい、今回も女性の共感を狙っている。

 石原さんと松下さんが演じるのは、要領が良く甘え上手で自分勝手な妹(石原さん)と真面目で几帳面で不器用な姉(松下さん)。2人は激しいバトルを見せるが、その根底には姉妹愛がある。中野プロデューサーが「アナ雪」との共通点として挙げたのは「(2人が仮に)一人の男性を奪い合ったとしても、暗黙の了解で譲り合って、最終的には姉妹の愛をとるだろう」という点で、ドラマの展開を「姉妹愛にラブストーリーが絡んでいく」と説明する。

 放送は、「ラスト・シンデレラ」、上戸彩さん主演の不倫ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」、小泉今日子さんと中井貴一さん主演で続編も作られた「最後から二番目の恋」など、近年、女性向け作品でヒット作の多い木曜午後10時。女性の共感を得て、今期のヒットドラマに名を連ねるか注目だ。

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