テレビ試写室:「相棒シーズン13」 特命係×仲間由紀恵にワクワク “激動の予感”に驚き

仲間由紀恵さん(左)が初出演する「相棒シーズン13」の初回2時間スペシャル「ファントム・アサシン」のワンシーン=テレビ朝日提供
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仲間由紀恵さん(左)が初出演する「相棒シーズン13」の初回2時間スペシャル「ファントム・アサシン」のワンシーン=テレビ朝日提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は15日午後8時に放送される人気刑事ドラマ「相棒」のシリーズ最新作「シーズン13」(テレビ朝日系)の初回2時間スペシャル「ファントム・アサシン」だ。

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 おなじみ警視庁「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷豊さん)が相棒とともに活躍する人気ドラマも今回で13作目。成宮寛貴さん演じる相棒・甲斐享と右京のコンビも3シーズン目を迎えた。

 初回スペシャルは国家機密や情報漏洩(ろうえい)もからんだ連続殺人が描かれ、警察庁から日本政府の情報機関「内閣情報調査室」に出向中の“謎多き女”社美彌子(やしろ・みやこ)役で女優の仲間由紀恵さんが「相棒」シリーズに初登場する。特命係とどう関わるのかは詳しく書けないが、右京たちと美彌子が相まみえるシーンは見応え十分だ。

 NHK連続テレビ小説「花子とアン」でも蓮子役で圧倒的な存在感を見せた仲間さんだが、「相棒」ワールドにも違和感なくはまっていた。仲間さんと水谷さんは今回が初共演。右京が「もう一つだけ……」と美彌子に迫るシーンには思わずワクワクしてくる。

 肝心の物語は、日本版NSC(国家安全保障会議)、スパイ防止法といった今日的なキーワードもちりばめられ、重厚感ある骨太なストーリーで、さすが「相棒」といえる。右京と享の関係性に変化は? 享と恋人・悦子(真飛聖さん)の仲が進展するのか? 享と父・甲斐峯秋(石坂浩二さん)のこじれた親子関係は? といった点に注目しながらも、物語の展開にぐいぐいと引き込まれ、2時間はあっという間に過ぎてしまった。

 今シーズンは「激動のシーズンになること必至」とうたわれており、初回の終盤にはその予感を感じさせる展開も。「まさか」「これからどうなるの?」と驚きながら最後の最後まで目が離せない。

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