大みそかに放送される「第65回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが東京・渋谷のNHKホールで行われ、制作局エンターテインメント番組部の三溝敬志部長が取材に応じた。米国のレコーディングスタジオから生中継で出演する歌手の中森明菜さんと、大トリを務める松田聖子さんとのからみについて「提案はしたいと思っていたけれど、今の状況でいうと疑問。難しいだろうな」と述べた。

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　三溝部長は中森さんと聖子さんの共演について「ベストテン世代としては、見たいけれど……」といい、「（2人の会話も）見たいんですが、一歩一歩進んでいきたい。（中森さんは）久々のテレビなので、まずはそこを成就させたい」と語った。

　また中森さんには「毎年声を掛けていた。（今年は）8月くらいから声を掛けていた。通常の番組への出演も含めて」と明かし、「体調が回復しつつあると聞いたので、どうやったら番組出演が実るかを話し合っていました。NHKホールで歌って欲しかったし、本人もそのつもりだったんですが、レコーディングのスケジュールもあり、交渉をしていくうちに、今出ていただくとするとレコーディングの場所から出演していただくのが一番にいいのではと思った」と話した。

　中森さんは今年12年ぶりの出演。紅組、白組の枠を超えた企画ゲストとして、約5年半ぶりの新曲「Rojo　−Tierra−（ロホ　ティエラ）」を歌う。

　新曲を歌うことについて記者からヒット曲の方が視聴者は喜ぶのではという疑問も投げかけられたが、（中森）明菜さんとも議論したが、今スタジオで取り組んでいる今の明菜さんの姿を見ていただくには新曲が一番いいのではということになった」という。録画出演の可能性について「本人も『出るなら生（出演）で』と話していたので録画はないです」といい、中森さんの様子はと聞かれると「『頑張ろう』と。ファンの皆さんに期待していてほしいということです」と語った。

　今年の紅白歌合戦のテーマは「歌おう。おおみそかは全員参加で！」で、白組司会は人気グループ「嵐」、紅組司会は女優の吉高由里子さんが務める。NHK総合で午後7時15分～同11時45分（途中、5分間ニュースで中断）に放送。