今週シネマ:23、24日公開の映画「KANO」「ビッグ・アイズ」「さよなら歌舞伎町」…

「KANO 1931海の向こうの甲子園」のワンシーン (C)果子電影
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「KANO 1931海の向こうの甲子園」のワンシーン (C)果子電影

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。24日には、俳優の永瀬正敏さんが主演の台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」(マー・ジーシアン監督)、俳優の染谷将太さんと女優の前田敦子さんが共演した映画「さよなら歌舞伎町」(廣木隆一監督)、ブロードウエーミュージカル「アニー」を基にした映画「ANNIE/アニー」(ウィル・グラック監督・製作・脚本)などが公開される。23日にはティム・バートン監督の最新作「ビッグ・アイズ」などが公開された。

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 「KANO 1931海の向こうの甲子園」は、日本統治時代の台湾から甲子園に出場し決勝まで勝ち進んだ伝説のチームの軌跡を描いた物語。台湾・嘉義農林学校の弱小野球部に、永瀬さん演じる日本人監督・近藤兵太郎がやってきて、スパルタ式訓練で鬼監督として恐れられながらも「甲子園出場」を目標に掲げ、台湾人、台湾原住民、日本人の3民族で構成されたチームは快進撃を見せる……という内容。近藤の妻役で坂井真紀さん、台湾の農業発展に貢献した技術者の八田與一役を大沢たかおさんが演じる。臨場感あふれる野球シーンはもちろん、巨大セットで再現された戦前の甲子園なども見どころだ。

 「ビッグ・アイズ」は、1960年代の米国で一大ブームを巻き起こした絵画「ビッグ・アイズ」シリーズの“作者”として一躍有名になったウォルター・キーンに、実は真の作者だった彼の妻マーガレットが立ち上がり“反撃”する姿を描いた作品。ウォルター役を「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクリストフ・ヴァルツさん、マーガレット役を「魔法にかけられて」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスさんが演じている。

 「さよなら歌舞伎町」は「ヴァイブレータ」や「やわらかい生活」でタッグを組んだ廣木隆一監督と脚本家の荒井晴彦さんコンビの3本目の作品。東京・新宿の歌舞伎町にあるラブホテルを舞台に、そこで繰り広げられるワケありの男女5組の1日を描いた群像劇で、歌舞伎町のラブホテルの店長をしている徹(染谷さん)と、その恋人でプロのミュージシャンを目指す沙耶(前田さん)、人目を忍んで生活している男女(松重豊さん、南果歩さん)などいわくつきの男女が徹のホテルに集まり、それぞれの秘密が明かされていく……という内容だ。河井青葉さん、宮崎吐夢さん、村上淳さん、大森南朋さんらも出演している。

 「ANNIE/アニー」は、「ハッシュパピー/バスタブ島の少女」で米アカデミー賞主演女優賞に最年少でノミネートされたクワベンジャネ・ウォレスさんが主演。両親が失踪した10歳のアニー(ウォレスさん)が携帯電話会社のCEO、ウィル・スタックス(ジェイミー・フォックスさん)に出会い、選挙での支持率アップを狙うスタックスと一緒に暮らし始めるというストーリーで、ミュージカルの舞台だった1933年から現代のニューヨークに舞台を移し、映画用に新しい曲も登場する。

 ほかにも24日には、現代社会で共同生活を送るバンパイアの日常を描いた「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」(タイカ・ワイティティ監督、ジェマイン・クレメント監督)、シンガー・ソングライターの中島みゆきさんのコンサート映像を映像化した劇場版シリーズ第5弾となる「中島みゆき『縁会 2012~3 劇場版』」などが公開される。

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