錦織圭選手:サーブに手応え 4回戦は「長いラリー戦になる」

全豪オープンテニス4回戦に挑む錦織圭選手(写真:テニスジャパン/アフロ)
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全豪オープンテニス4回戦に挑む錦織圭選手(写真:テニスジャパン/アフロ)

 テニスの錦織圭選手が26日、今シーズンの最初のグランドスラム(4大大会)となる全豪オープンテニスの男子シングルス4回戦(WOWOWで生中継)に挑む。3回戦で米国のスティーブ・ジョンソン選手に勝った錦織選手に3回戦を振り返ってもらいながら、第9シードのダビド・フェレール選手(スペイン)と対戦する4回戦の意気込みを聞いた。

ウナギノボリ

−−3回戦での1セットから2セットまでの気持ちの入れ替えの部分を教えてください。

 あまり1セット目がいい形ではなかったですし、相手もすごく攻撃的にフォアに回り込んで力強いボールを打ってきていたので、捨てに行くゲームもあっていいくらい(の気持ち)で、リターンゲームでも打っていきました。バックに集め過ぎていたのもあったので、勇気をもって相手のフォアに打ったり、左右に振ったりというのを意識して2セット目からはやっていました。

 −−2セット目のジョンソンについてはどうでしたか?

 特に2セットの最初のほうは攻め時と感じていたのでしっかり集中して、あまりリターンも打っていけていなかったので、攻めの気持ちをもってどんどんプレッシャーをかけていこうと思いました。

 −−リターンはどうでしたか?

 リターンは徐々に良くなってきていたので、リターンで取れなかった部分はいくつかありましたし、直さないといけないところも多いですね。セカンドはどんどん打っていって深くプレッシャーをかけていけたと思うので、リターンは良くなってきていると思います。

 −−ここまで上がってきて自分のコンディションをどう評価しますか?

 いい感じです。もちろん最高とまでは言えないですけど、しっかり勝ち上がっていくことは一番大事なことですし、プレー内容もそうですけど、なんとかして勝ち上がっていかないと。特にこのグランドスラムは内容よりも勝つことが第一なので、最高でもない割にしっかり勝ってこれているのはいい出来だと思います。

 −−第2週に向けてどのように自分を上げていこうかと思っていますか?

 ここからプレーがもっと良くなってくればいいですけど、特にここまでの3試合は、アルマグロもプレッシャーなくきていましたし、この2試合も相手が思い切りプレーしてきているなと感じるので、より自分にプレッシャーがかかってくる試合も増えてくると思います。その中でもしっかり勝ってきているので、1セット目悪い中でも2セット目、こうしていいテニスができていたので、この調子を続けられるように。相手もこれから変わってきますし、守って入れに行っているだけでは勝てない相手になってくるので、もっと思い切りのいいプレーが必要になってくるのかなと思います。

 −−サーブの効果についてはどうですか?

 昨年と比べたら断然安定感や強さは増していると思うので、サーブに対する自信もついてきて、大事な取らなければいけないゲームもしっかり取れていると思います。まだ完壁ではないですし伸びしろはあると思いますけど、こうやってサーブで取りやすくなっているのは、ストロークやリターンゲームに余裕をもって臨めるので、サーブが良くなってくるにつれて試合の展開は変わってきていると思います。

 −−リズムについてはどうですか?

 3選手ともパワープレーヤーというか今日はトリッキーな選手というかストローク戦になることも少なかったですが、次の4回戦は必ずと言っていいほど長いラリー戦になると思うので、リズム的には自然と良くなってくると思います。そういう相手にしっかり決めきることだったり、課題は増えると思いますけど、得意ではないですけど自分のテニスがよくなる相手ではあると思います。

 −−相手に関してどのような感想を持ちましたか?

 タフな相手なので、特に全体を見ててもそうですけど、シードではない選手もタフになってきていたり、より男子のツアーが大変になってきているのは肌で感じます。正直嫌ですけど、しょうがないですよね。みんながトレーニングして強くなってきて、この中で戦っていかないといけないので、より大変になっていくなというのをしみじみ感じました。

 *……WOWOWでは大会の模様を2月1日の最終日まで連日生中継。男子シングルス4回戦「錦織圭対ダビド・フェレール」は、26日午前8時55分からWOWOWライブで生中継される。

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