室井佑月:モラハラの境界線は「相手のとらえかた」

NHK名古屋放送センタービルで行われた「全力離婚相談」のトークショーに登場した室井佑月さん
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NHK名古屋放送センタービルで行われた「全力離婚相談」のトークショーに登場した室井佑月さん

 作家でタレントの室井佑月さんが8日、NHK名古屋放送センタービル(名古屋市東区)で行われたNHKドラマ「全力離婚相談」(火曜午後10時)のトークショーに登場し、劇中で描かれたモラハラ(モラル・ハラスメント)夫のエピソードについて「(夫に)『クズだ』と言われて、(妻が)『あんたがクズだ!』と言い返す人だったら、結果は違っていたと思う」と持論を展開した。

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 モラハラ夫のエピソードは、和菓子店を営む熟年夫婦の物語で、夫の暴言に耐えかねた妻が資金やモラハラの証拠を集めて計画的に家を出る……という内容。大竹まことさんが夫、宮田圭子さんが妻を演じた。

 室井さんは「私は家長なので夫側の気持ちも分かる。(ドラマで描かれた)ここまでではなくても、こういう夫は多いと思う。外に出て、生活費を作るのは大変なこと。家に帰って甘えられるのは妻。冷たくしたり、無視したり、普通にあることなのでは」とコメント。モラハラとの境界線を「相手(妻)のとらえかた」と語り、「ずっと一緒に暮らしていると、自分の血を分けた子供でもめんどうくさくなることがある。ツーカーで分かり合えるのが理想」と話した。

 また「男の人は、さみしいとか、せつないとかつらいとか自分の感情を表すのがヘタ。年に1回か2回ぐらい(妻に)『ありがとう。おまえと一緒になってよかった』とか言うといい」とアドバイス。「幸せに生きるためのヒント」として「笑い飛ばすこと。笑って許すこと。相手を変えようとするよりも自分が変わること」と挙げていた。

 ドラマは、名古屋を舞台に、敏腕弁護士から離婚相談員に転身した竹内美晴(真矢みきさん)がさまざまな夫婦の離婚問題に取り組んでいく物語。トークショーは、劇中に登場する夫婦のケースから幸せな男女関係を築くヒントを探ることをテーマに行われ、室井さんと、美晴の離婚相談室で事務員として働く栗田信枝を演じる近衛はなさん、同番組を担当しているNHK名古屋放送局の柴田岳志エグゼクティブ・ディレクターがトークを繰り広げた。またトークショーの最後に、シンガー・ソングライターの安藤裕子さんが登場し、同ドラマの主題歌「人魚姫」を披露した。

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