映画「ファーゴ」(1996年)や、米テレビシリーズ「ER 緊急救命室」(94~2009年)、「シェイムレス 俺たちに恥はない」(11年~)などの作品で知られる名優ウィリアム・H・メイシーさんの初監督作「君が生きた証」が21日から公開される。息子を失った父親が、息子が残した曲を歌い継ぐことで再生していく感動作だ。「あの頃ペニーレインと」(00年)でギターの腕前を披露していたビリー・クラダップさんと、「スター・トレック」シリーズ(09年、13年)に出演し、自身のバンドではギターとピアノを演奏するアントン・イェルチンさんの歌声が、物語の感動をあと押ししている。
あなたにオススメ
【PR】動画配信サービスを徹底比較 アニメ・映画・韓ドラ別おすすめランキング
広告マンのサム(クラダップさん)は、息子を突然の銃乱射事件で失った。息子の訃報を受け止められないサムだったが、別れた妻(フェリシティ・ハフマンさん)から、生前息子が作ったデモCDや歌詞を書き留めたノートを手渡され、初めて自分が息子がどんな思いで生きていたかを知る。サムは息子が残した曲を行きつけのバーで歌うようになり、たまたまそれを聴いたクエンティン(イェルチンさん)は「一緒にバンドをやらないか」と声をかける……という展開。
今作はいってみれば贖罪の話だ。サムは、息子が死んで初めて、自分が彼のよき理解者でなかったことを悔やむ。そのサムは息子が残した曲によって再生していく。再生の旅は生半可なことではない。つづられる物語も重い。だが、数々の素晴らしい音楽によって、物語に一条の光が差す。メイシー監督が「この映画のメインキャラクターの一つに音楽がある」と語っている通り、ここに流れる曲はいずれも、サムや息子ジョシュの心情を見事に表している。そしてそれらすべてが、歌い方次第で明るくも切なくもなる、とても情緒豊かな曲だ。クラダップさんとイェルチンさんの演奏シーンも見どころで、彼らの歌声に心を揺さぶられた。21日からヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。今、映画「アメリカン・スナイパー」の主人公の回顧録「ネイビー・シールズ 最強の狙撃手」(原書房)を読んでいる。作者がすでにこの世にいないことが思い出されるたびに、胸にズキンと痛みが走る……。
スティーヴン・キングさん原作の映画「サンキュー、チャック」(マイク・フラナガン監督、5月1日公開)で宣伝アンバサダーを務める俳優の斎藤工さんのインタビュー映像がこのほど、公開され…
映画「スター・ウォーズ」シリーズの7年ぶりの劇場最新作「マンダロリアン・アンド・グローグー」(ジョン・ファブロー監督、5月22日日米同時公開)の食いしん坊なグローグーをはじめ、今…
シネマ歌舞伎「歌舞伎NEXT 朧(おぼろ)の森に棲む鬼」が、6月6日午後2時からWOWOWで放送・配信されることが分かった。舞台公演では、“松本幸四郎版”と“尾上松也版”の主演違…
モデルの三吉彩花さんが4月23日、東京都内で開かれた映画「プラダを着た悪魔2」(デビッド・フランケル監督、5月1日公開)のジャパンプレミアに登場した。超ミニ丈のシャツにジャケット…
俳優の北川景子さんが4月23日、東京都内で行われた、黒島結菜さん主演の映画「未来」(瀬々敬久監督、5月8日公開)の公開直前プレミアムトークイベントに登場した。