石原さとみ：公開初日に“涙”　「この作品は宝物」

　女優の石原さとみさんが14日、東京都内で行われた映画「風に立つライオン」（三池崇史監督）の初日舞台あいさつに出席した。同作は歌手のさだまさしさんの名曲を実写化した作品で、石原さんは「この作品は私にとって宝物。ここに立てるのも、さださんのおかげ。さださんの歌う『風に立つライオン』を聴くだけで涙が出てきて。さださんの『さ』の字を見ただけで涙が出てきちゃうんじゃないかっていうくらい敏感になっています」と込み上げる思いに涙声で話した。

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　また、舞台あいさつでは、さださんからの手紙が“サプライズ”で届き、「素晴らしい映画が生まれました。本当に本当に良い映画です。たくさんの人々に真心のバトンが渡っていきますように」とメッセージが読み上げられると、石原さんは「またお会いしたら（涙が出そうで）ヤバイです」と語った。

　この日、主演の大沢たかおさん、三池監督とともに登壇した石原さんは「もう大沢さんや三池監督に会えないかと思うと寂しい……」とぽつり。「大沢さんが演じた航一郎の顔が浮かぶ。すごく大きくてあったかくて頼りがいがあって。大沢さんは人を笑わせるのも一瞬で、集中させるのも一瞬。すごく尊敬できる人」と思いを明かした。

　映画は、さださんがアフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した実在の日本人医師をモデルに1987年に発表した「風に立つライオン」が原案。長崎の大学病院からアフリカ・ケニアの熱帯医学研究所に派遣された医師・航一郎が、心に傷を負った元少年兵と出会ったことで医師としての生き方を見つめなおす……というストーリー。